評価レビュー! ある意味で古代ロマンの王道だな 作:関裕二の「なぜ日本書紀は古代史を偽装したか?」

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「評価レビュー! ある意味で古代ロマンの王道だな 作:関裕二の「なぜ日本書紀は古代史を偽装したか?」」

2013年08月17日

内容
日本書紀・古事記の矛盾を関裕二が解き明かす。日本書紀は編纂時の権力者である藤原不比等が藤原氏の権力維持のために、そして出自を隠すために、偽装したものだった。
感想
この人は本は面白い。面白い――が、ロジックの組み立てが、まるで爪の先程度の引っかかりに指を掛けて、何百メートルも上るロッククライマーのようで、あまりに現実離れしている。●●と●●は繋がっているという口調が多いのですが、伊勢神宮の外宮の「トヨウケヒメ」が邪馬台国の卑弥呼の後継者である「トヨ(もしくはイヨ)」と繋がっていて、蘇我が住んでいた宮から「豊浦」と呼ばれていたこと、蘇我系皇族の名前に「トヨ」が多いこと、これらが全部繋がり、蘇我とスサノオが宮を建てた「スガ」とつながり、「飛鳥(アスカ)」が「ア+スガ」に分解されて「蘇我」と繋がり、スサノオのスサも「スガ」から「ソガ」になると、もうなんでもいいんじゃねぇ?って気持ちになります。言葉遊びか駄洒落に近い。韓国人が「ナラ」は古代朝鮮語の「クニ」が語源という説を立てているのですが、そもそも古代朝鮮語というものを解読しようにも朝鮮半島には文献がほとんどなく、解読のしようが無いのに、出自のハッキリしない説をさも事実かのように論じてそこに更に仮説を何重に積み上げる危険な手法にこの本も見えてしまう。もう少し状況証拠でいいので論拠がほしい。別に上記にあげた理屈が間違っていると言い切ることは出来ない。仮説としても面白いし、藤原不比等が手を加えた可能性は非常に高い。無い話じゃない。いやいや、むしろ自然なこと。あまりにロジックが軽快に展開されてC調なんです。夢を見るにしても、もう少し素材が……

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