眞床追衾(マトコオフフスマ)

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眞床追衾

漢字・読みマトコオフフスマ
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概要

眞床追衾(マトコオフフスマ)は「マトコ」は「床に敷く」という意味で、「オフフスマ」は「覆う衾(フスマ)」です。「フスマ」は「寝具」のこと。

本来は単なる寝具ですが、赤ん坊を包むものでもあります。これに包まれているので「ニニギ」は「えい児」だとされます。
●突厥(トッケツ=6世紀の中央ユーラシアの遊牧民族)では新しい王はフェルト布の上に乗せられる。
●キルギスでは新しい王は白いフェルト布に乗せられる。

第十段一書(四)−3三床を設けてで天孫が眞床覆衾(マドコオフスマ)に座った事で天神で権力者であると悟るのは、「王はフェルトの布に座るもの」という古代の常識があったからでしょう。
大嘗祭(天皇即位後の最初の新嘗祭【収穫祭】)の悠紀殿・主基殿の衾もマトコオフフスマと呼ばれます。
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物語・由来

第九段本文―8吾田の長屋の笠狭の岬へ
高皇産靈尊(タカミムスビミコト)は眞床追衾(マトコオフスマ=古代の掛け布団)を皇孫(スメミマ)の天津彦彦火瓊瓊杵尊(アマツヒコヒコホノニニギミコト)に着せて、天から地上に降しました。

第九段一書(四)天忍日命の先導
ある書によると高皇産靈尊(タカミムスビミコト)は眞床覆衾(マドコオフスマ)を天津彦国光彦火瓊瓊杵尊(アマツヒコクニテルヒコホノニニギノミコト)に着せて、天磐戸(アマノイワト)を引き開け、天八重雲(アマノヤエグモ)を押し分けて、地上に降ろしました。

第十段一書(四)−3三床を設けて
それで、三床(ミツノユカ=三つの床)を設けて、招き入れました。天孫は外側の床で両足を拭い、次の中の床では両手をついて、最後の内の床に眞床覆衾(マドコオフスマ)の上にアグラをかいて座りました。海神はこの様子を見て、この人物が天神(アマツカミ)の孫と知りました。それで、ますます崇敬(アガメウヤマウ)ようになりました。

第十段一書(四)−5眞床覆衾と草でその赤ん坊を包んで波瀲に
そして眞床覆衾(マドコオフスマ)と草(カヤ)でその赤ん坊を包んで波瀲(ナギサ)に置いて、海に入って行きました。これが海と陸が交わらない理由です。
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