貉龍君と嫗姫の物語(ベトナム神話)

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貉龍君と嫗姫の物語(ベトナム神話)

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物語・由来

炎帝神農氏という中国の伝説の王がいました。この神農の三世の孫の帝明が帝宜という子をもうけた後、中国南部の山脈の「五嶺」で、鴛隠女と結ばれて涇陽王(ケイヨウオウ)が生まれました。

涇陽王(ケイヨウオウ)は聡明だったので帝明は長男の帝宜よりも涇陽王に跡を継がせたかったのですが、涇陽王は身を引いてさらに南へと向かいます。南で赤鬼国という国の王となりました。

そこで涇陽王は洞庭君(ドウテイクン)の娘の神龍を娶って貉龍君(ラクリュウクン)が産まれます。ちなみに洞庭君とは洞庭湖の神のことで湖の下の竜宮に住む龍神です。

貉龍君と嫗姫の物語
貉龍君(ラクリュウクン)は帝来(中国の王の一人で)の娘の嫗姫と結ばれ100人の男の子をもうけました。これが百越というベトナムのあたりに居た越の諸民族となったといいます。百個の卵だったという話もあります。

しかし、貉龍君はある日言いました。
「わたしは龍種で、おまえは僊種(仙人の人種)だ。
水と火のように相容れないものだから別れよう」
と離婚してしまいます。

100人の子供は50人は母の嫗姫と共に山へと帰り、50人は父の貉龍君と共に南へと向かった。
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解説

結婚と離婚
貉龍君の母親が龍の娘で水を司っていて、奥さんの嫗姫が中国の帝来の娘で、仙人の血筋。帝来の娘がなぜ「仙人」なのかというと、当時の中国の思想が道教だったからでしょう。道教といっても、道家といった古いもの。

ともかく二人は相性が良くないということで、別れることになりました。この点が山幸彦がトヨタマヒメと別れる物語と類似しています。
異種族との交配
日本では山幸彦がトヨタマヒメという龍種と結ばれました。こういった異種族との結婚を「メルシナ型神話」といいます。

これは王に複数の系統の神の加護があるという意味もありますが、どうやら別部族との婚姻によって、集落が発展したという歴史の反映ということもあるよう。
前半部の中国の帝について
中国の王(帝)の子孫であるということで、王の正当性を主張したかったよう。これは中国の歴史(歴史といってもかなり曖昧な伝説に近い)に後日、神話を結びつけただけ、のような感じもあります。
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