鼠の石窟

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景行天皇(九)鼠の石窟

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現代語訳

(即位12年)冬10月。
碩田国(オオキタノクニ=現在の大分県)に到着しました。
その国は地形が広くて大きくて、また美しいものでした。
それで碩田(オオキタ=大きい田)と名付けました。
碩田は於保岐陀(オオキタ)と読みます。

速見邑(ハヤミムラ=豊後国速見郡=大分県速見郡・別府市・杵築市)に到着しました。すると女がいました。名前を速津媛(ハヤツヒメ)といいます。長(ヒトゴノカミ=首領)です。彼女は天皇が来ていると聞いて、自ら迎えに来て言いました。
「この山に大きな石窟(イワヤ)があります。鼠(ネズミ)の石窟(イワヤ)といいます。二つの土蜘蛛がいて、そこに住んでいます。
土蜘蛛の一つは青といいます。
もうひとつは白といいます。
また、直入県(ナオイリノアガタ)の禰疑野(ネギノ=地名=大分県竹田市菅生?)に三つの土蜘蛛がいます。
一つ目は打猨(ウチサル)といいます。
二つ目は八田(ヤタ)といいます。
三つ目は国摩侶(クニマロ)といいます。
この5人は普通の人よりも力が強くて、また衆類(トモガラ=仲間)が多い。全員が『天皇の命には従わない』と言っています。もしも、無理に呼び寄せるならば、兵を起こして反抗するでしょう」
天皇は「ヤダなぁ」だと思い、進めなくなりました。來田見邑(クタミノムラ=大分県直入郡久住町・直入町など)に留まり、宮室(ミヤ)を立てて、そこに滞在しました。
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原文

冬十月、到碩田国。其地形廣大亦麗、因名碩田也。(碩田、此云於保岐陀。)到速見邑、有女人、曰速津媛、爲一處之長。其聞天皇車駕而自奉迎之諮言「茲山有大石窟、曰鼠石窟、有二土蜘蛛、住其石窟。一曰靑、二曰白。又於直入縣禰疑野、有三土蜘蛛、一曰打猨、二曰八田、三曰国摩侶。是五人、並其爲人强力、亦衆類多之、皆曰『不從皇命。』若强喚者、興兵距焉。」天皇惡之、不得進行、卽留于來田見邑、權興宮室而居之。
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