大屋津姫命(オオヤツヒメ)

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オオヤツヒメ

漢字・読み大屋津姫命
別名大屋津媛命・オオヤツビメ
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概要

スサノオの娘。五十猛命(イタケル・イソタケルとも読む=オオヤビコ)の妹でツマツヒメの姉にあたる。母になる神が誰なのかは分からない。イタケルと同様に日本を緑豊かな国にした神の一人。
まとめ
●オオヤツヒメは「家屋」の女神で、妹のツマツヒメは「材木」の女神。
スサノオの娘で、母親は不明。
日本書紀にのみ登場。活躍はほぼない。

引用

イタケルの補助
イタケルが日本を自然豊かな木の生い茂る国にした、そサポートに役だったとされます。オオヤツヒメは「家屋」の女神で、ツマツヒメは「材木」の女神。イタケルは名前からすれば「武神」です。おそらく当時、武器を木材から作っていた名残でイタケルは木と結びついたのではないかと思います。
●余談ですが日本は自然が実際に豊かです。ヨーロッパ全土で茂る植物の種類が3000種ほどとされるのに対して日本は4600種、国土の広さを比べてみても日本がどれだけ自然が豊かな国が分かります。
●イタケルとオオヤツヒメ・ツマツヒメが最後に隠居した場所―紀伊の国は日本有数の材木の産地。

家は特別
人類って昔は洞窟に住んでいました。でも、洞窟なんてそこいら辺にポンポンとあるわけじゃないので、洞窟に住むってことは、そう多くの人は生きていけないってことですし、洞窟の取り合いで争いもあったでしょう。そこに「家」という概念が生まれると、人口は爆発的に増えたはずです。家を建てればいいのならば、洞窟をとり合わなくてもいいでしょう。洞窟という山の中で生活するんじゃなくて、平地が生活拠点になると、川の近くで農業をするようになり、海の近くでは漁業や貿易もするようになる。
そして、「あぁ、家って凄いなぁ」って「家」を神格化した時代もあったと思うのです。

まぁ、これがオオヤツヒメと関係するかは分からないんですよ。日本人は形あるものは全て神が宿る「アニミズム」ですから、家だって神様が宿るとしても不思議じゃないんです。でも、神を「柱」で数えることから考えても、「家」を神格化するってのは、案外、日本のアニミズムや「モノ信仰」の原点なんじゃないかと思うのです。
だって太陽・山・川・岩を神格化するのと「家」「刀」といった人工物に「霊性」を感じるのとは、ちょっとメカニズムが違うと思うのですね。その根本が「家」によって人類が発展した歴史にあって、その名残が「オオヤツヒメ」なんじゃないか?なんて思うのです。
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引用

第八段一書(五)浮宝が無ければ困るだろう
スサノオの子は、五十猛命(イタケルノミコト)と妹の大屋津姫命(オオヤツヒメ)、もう一人の妹の枛津姫命(ツマツヒメ)といいます。
この三柱の神は、よく木の種を蒔きました。
この三柱の神は、紀伊国に祀ってあります。

神社や関連する土地

亀山神社(かつて大屋津日売神社と名乗っていた)
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