磐鹿六鴈が白蛤を膾に

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景行天皇(四十七)磐鹿六鴈が白蛤を膾に

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原文

是月、乘輿幸伊勢、轉入東海。冬十月、至上總国、從海路渡淡水門。是時、聞覺賀鳥之聲、欲見其鳥形、尋而出海中、仍得白蛤。於是、膳臣遠祖名磐鹿六鴈、以蒲爲手繦、白蛤爲膾而進之。故、美六鴈臣之功而賜膳大伴部。

現代語訳

この月(即位53年秋八月)に乗興(スメラミコト天皇の乗り物)は伊勢に幸(イデマ=天皇が移動すること)しました。そして回って東海(ウミツミチ)に入りました。

冬10月に上総国(カミフサノクニ)に到着しました。海路(ウミツジ)から淡水門(アワノミナト=東京湾浦賀水道か房総半島の館山湾)このときに覺賀鳥(カクカノトリ=鳥の名前)の声を聞きました。その鳥の形を見たいと思って、(鳥の姿を)求めて海の中(沖の方)へと出ました。そこで白蛤(ウムキ=ハマグリ)を得ました。膳臣(カシワデノオミ)の遠祖の磐鹿六鴈(イワカムツカリ)という名前の者が蒲(カマ=ガマの葉か穂)を手繦(タスキ=料理人が着用するもの)にして、白蛤(ウムキ)を膾(ナマス)にして奉りました。それで六鴈臣(ムツカリノオミ)の功績を褒めて、膳大伴部を与えました。
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解説

カクカノトリ
ミサゴという鳥のこととされます。猛禽類で空中から急降下して水中の魚を取ります。渡り鳥の性質もありますが日本では留まっている個体が多いです。「カクカ」というのが鳴き声を表しているとも言われますが、ミサゴの鳴き声が「カクカク」に聞こえるかというと「?」です。
磐鹿六鴈(イワカムツカリ)
六鴈は膳臣…つまり料理担当の氏族で、料理を献上することが大事なお仕事でした。料理は天皇に、ということではなくそもそもは神への供物であり、おいしい料理を捧げることは神のご機嫌を取り、農業なら豊作、戦争は勝利するためには必要だったんですね。

この挿話が史実とは思えませんが、六鴈の子孫が物語を残したことは間違いが無いです。それはつまり氏族ごとに「物語」を残していたということです。
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