アメノタヂカラオ

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アメノタヂカラオ

漢字・読み天手力男神
別名天手力雄神
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概要

天の岩戸をこじあけた怪力の神。誰の子か、誰かの親という関係は分からない。日本の神様は、曖昧な存在が多いのですが、その中で漠然とした「力」そのものを神としているあたりが日本的。
スポーツの神様として信仰されています。
まとめ
●元々は山の神。
●天の岩戸を開いてアマテラスを引き出して太陽を取り戻した。
ニニギの天孫降臨に同伴したが、五伴緒ではない。

物語・由来

アマテラス天岩戸事件
スサノオの乱暴狼藉に耐えかねたアマテラスが天の岩戸に籠ると、太陽が消え邪神がはびこりました。そこでオモイカネ神は岩戸前で、儀式(というか宴会)をするよう提案します。アメノフトダマ神が玉串を振り、アメノコヤネ神が祝詞をあげ、アメノウズメ神が踊りを舞ます。すると、何事かとアマテラスが岩戸を少しあけて覗きこみました。そこをアメノタヂカラオ神がこじあけ、世界に太陽が戻りました。
参考:思金神の策 日の光が戻る

天の岩戸を放り投げる怪力
ちなみにアメノタヂカラオが天の岩戸をこじ開けた後、力任せに岩戸を放り投げたところ、信濃の戸隠神社に落ちたという話があります。すごい怪力。

天孫降臨でニニギと共に葦原中国(地上)に降りています。
参考:アメノイワトワケ神とタヂカラオ神

山岳信仰の神
山岳信仰の神とされ、古事記では佐那那県(サナナガタ)に坐す、と書かれているのでこの、「佐那那」にいると思われますが、佐那那がどこなのかはわかりません。伊勢の佐那(三重県多気郡多気町の佐那)と思われますが、まだハッキリしない。
戸隠神社
アメノタヂカラオが祀られる神社では戸隠神社(トガクシ)があります。こちらは天の岩戸を投げて落ちた場所が戸隠神社とされます。

戸隠神社の創建はハッキリしませんが、日本書紀の天武紀には684年に三野王を派遣して地図を作らせ、685年に朝臣によって仮の宮を作ったということになっています。この天武天皇の時に「神社の形式」が確立されたので、宮を作ったのはこのときでしょうが、それ以前から信仰があったと考えるべきでしょうね。
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引用

思金神の策
そして、天の香具山のサカキの木を一本抜いてきて、上に玉緒を、中段に八咫鏡(ヤタノカガミ)を、下段には白丹寸手(=白い布)と青丹寸手(=青の布)を垂らしました。
その飾ったサカキを布刀玉命(フトダマミコト)が持ち、天児屋命(アメノコヤネミコト)が祝詞を唱え、天手力男神(アメノタヂカラオノカミ)が岩戸のそばに隠れて立ち、天宇受売命(アメノウズメミコト)が日陰蔓(=ヒカゲカズラ【植物名】)をたすきがけにし、マサキカズラ(植物名)を髪に飾り、手には笹の葉を束ねて持ち、桶を伏せてその上に立って踏みならしました。

日の光が戻る
そのとき隠れていた天手力男神(アメノタヂカラオノカミ)がアマテラスの手を引っぱって出しました。そしてすぐに布刀玉命(フトダマノミコト)が尻久米縄(シリクメナワ=注連縄)をアマテラスの後方に掛けて
「これより中には入ることはできません」と言いました。

三種の神器と神々をさらに追加
アマテラスを天岩戸から誘い出した八尺の勾玉(ヤサカノマガタマ)・鏡と草那芸剣(クサナギの剣)、それに常世思兼神(常世の国オモイカネ神)、手力男神(タヂカラオ神)、天石門別神(アメノイワトワケ神)を加えて

アメノイワトワケ神とタヂカラオ神
次に手力男神(タヂカラオノカミ)は佐那神社に祭られています。

第七段本文-2 八十万とも言われる多数の神々は
その神の一人である思兼神(オモイカネ)はよくよく考えてよくよく計画を練りました。
まず常世の国の長鳴鳥(ナガナキドリ)を集めて鳴かせました。
次に手力雄神(タヂカラオ)に岩戸の前に立たせました。

第七段本文-3 中臣神と忌部神はお願いしました。
アマテラスは手で岩戸をちょっとだけ開いて覗き見ました。

その時、手力雄神(タヂカラオ)がアマテラスの手を取り、岩屋の外に引っ張り出しました。

第七段一書(三)-3旅人・雨・笠・蓑
このとき天手力雄神(アメノタヂカラオ)は岩戸の傍に居て、すぐに岩戸を引いて開きました。
すると日の神の光は国に満ちました。
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神社や関連する土地

戸隠神社
佐那神社
白井神社
湯島神社
雄山神社
石刀神社
手力雄神社

個人的コラム

梅雨の雨雲を開いて太陽を引き寄せる神
アメノタヂカラオは天の岩戸を開いたり、引きこもったアマテラスを引っ張り出した神。この神の存在価値は「太陽を引っ張り出す」ことにあったわけです。それは山の神でした。

天岩戸の神事は日食でも冬至でもなく、梅雨の恐怖を払うものでした。
長期にわたる梅雨は日光不足を招き、穀物の生育を阻害します。それだけでなく、湿度をあげて、食中毒などの病気を引き起こします。これを防ぐためには分厚い灰色の雲を割って、太陽を呼び寄せる必要がありました。それがあの飾りを付けた榊と祝詞とアメノウズメの舞踏でした。

アメノタヂカラオは分厚い灰色の雲を、かき分けて太陽を引き出し、この梅雨をどうにか終わらせるための神です。山の神がその役割を果たしたのは、山に雲がかかっているのを見て、古代人が「山が雲をかき分けている」「雲より山が強い」と考えたからではないか?と思います。

そして注連縄を掛けて、アマテラス(太陽)が岩戸(雨雲)の向こうに行かないようにしました。
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