築き立てる稚室葛根

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顕宗天皇(五)築き立てる稚室葛根

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原文

築立稚室葛根、築立柱者、此家長御心之鎭也。取舉棟梁者、此家長御心之林也。取置椽橑者、此家長御心之齊也。取置蘆萑者、此家長御心之平也。(蘆萑、此云哀都利)。萑音之潤反。取結繩葛者、此家長御壽之堅也。取葺草葉者、此家長御富之餘也。出雲者新墾、新墾之十握稻、於淺甕釀酒、美飲喫哉。美飲喫哉、此云于魔羅儞烏野羅甫屢柯倭。吾子等。子者、男子之通稱也。脚日木此傍山、牡鹿之角牡鹿、此云左鳥子加。舉而吾儛者、旨酒餌香市不以直買、手掌憀亮手掌憀亮、此云陀那則舉謀耶羅々儞。拍上賜、吾常世等。
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現代語訳

「築き立てる稚室葛根(ワカムロカズネ)、築き立てる柱はこの家長(イエノキミ)の御心(ミココロ)の鎮(シズマリ)なり。取挙ぐる棟梁(ムネウツハリ)は、この家長の御心の林なり。取り置ける蘆萑(ハエキ)は、この家長の御心の斉(コトノホリ)なり。取り置ける蘆萑(ハエキ)、この家長の御心の平(タイラカ)なるなり。
蘆萑(エツリ)は、哀都利(エツリ)といいます。萑は音、之潤の反。

取り結ゆる繩葛(ツナカズラ)は、この家長の御寿(ミイノチ)堅(カタマリ)なり。取り葺ける草葉(カヤ)は、この家長の御富(ミトミ)の余(アマリ)なり。出雲は新墾(ニイハリ)、新墾(ニイハリ)の十握稻(トツカシネ)を淺甕(アサラケ)に釀める酒(オオミキ)は、美(ウマラ)にを飲喫(ヤラ)ふるかわ。
美飲喫哉は于魔羅儞烏野羅甫屢柯倭(ウマラニヲヤラフルカワ)と言います。

吾が子等(コドモ)。
子は男子(オノコ)の通称(カヨエルナ)なり。

脚日木(アシヒキ)のこの傍山(カタヤマ)に、牡鹿(サオシカ)の角(ツノ)
牡鹿は左鳥子加(サオシカ)と読みます。

挙(ササ)げて、吾が儛すれば、旨酒(ウマサケ)、餌香(イカ)の市(イチ)に、直もて買わぬ。手掌(タナソコ)も憀亮(ヤララ)に
手掌憀亮は陀那則舉謀耶羅々儞(タナソコモヤララニ)と読みます。

拍ち上げ賜(タマ)いつ、吾が常世等(トコヨタチ)。
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性格・能力

顕宗天皇(四)室寿の言葉の続きです。つまり室寿の「祝いの言葉」の歌詞です。だから現代語に訳するのではなくて、原文の推測される音を書きました。
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