安羅が逃亡した空いた土地に当てよう

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欽明天皇(四十四)安羅が逃亡した空いた土地に当てよう

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現代語訳

詔して言いました。
「報告したことを聞いて、心配なところを考えてみると、日本府と安羅が隣国の災難を救援していないのは、朕(ワレ)が思い悩むところだ。また、高麗に隠れて使者を送っているというのは信じてはいけない。朕が命じれば、自ら使者を派遣するだろうが、命じていないのにどうして勝手にするというのか。願わくば、百済の王よ。襟を開き、帯を緩めて、静かに自然に安らかにして、安羅と日本府を疑い恐れないようにしなさい。任那とともに以前の勅(オオミコト)のままに、力を合わせて、ともに北の敵を防いで、それぞれが封(ヨ=任じられた土地を統治する)す土地を守れ。朕は若干の人を派遣して、安羅が逃亡した空いた土地に当てよう」
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解説

話が一向に進まない
百済がどれほど天皇に申し入れをしても、状況は全然変わらない。変わらないことを描きたいのか。
安羅が逃亡?
この文章の安羅は「加羅」の間違いじゃないかと言われていますが、どちらにしても、朝鮮半島の一角から人が逃げて空白になっているというわけです。「人民がいない」のではなく、無政府状態なんでしょう。

その事情について語られていないのですが、語られていないからこそ、リアリティがある。おそらく新羅と任那地域(安羅や加羅)との間に戦争があって、無政府状態になっているのでしょう。

わたしは朝鮮半島ってのは人口が少なかった、のではないかと思うのですよね。人口がある程度あったら、当然、空き地にはすぐに人が来るでしょう。それが役人でも隣国からの移民でもです。ところが土地が貧しいのか、戦乱が多すぎるのか、ともかく、人口が少なくて、一旦戦乱があると回復しない。そもそも魅力が少ない土地だった。大和朝廷が本気で任那に取り組まないのもそこいら辺にも、あったのではないかと。
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原文

詔曰「式聞呈奏、爰覿所憂、日本府與安羅不救隣難、亦朕所疾也。又復密使于高麗者、不可信也。朕命卽自遣之、不命何容可得。願王、開襟緩帶・恬然自安・勿深疑懼。宜共任那、依前勅戮力倶防北敵、各守所封。朕當遣送若干人、充實安羅逃亡空地。」
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