日本で最初のプロポーズ

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イザナギのプロポーズ

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原文

其の島に天降り坐して、天の御柱を見立て、八尋殿を見立てたまひき。是に其の妹伊邪那美命に問曰ひたまひけらく、

「汝が身は如何にか成れる。」
ととひたまへば、

「吾が身は、成り成りて成り合はざる処一処あり。」
と答白へたまひき。

爾に伊邪那岐命詔りたまひけらく、
「我が身は、成り成りて成り余れる処一処あり。故、此の吾が身の成り余れる処を以ちて、汝が身の成り合はざる処に刺し塞ぎて、国土を生み成さむと以為ふ。生むこと奈何。」
とのりたまへば、伊邪那美命、
「然善けむ。」
と答曰(こた)へたまひき。
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現代文訳

オノゴロ島に降り立ち、「天御柱アメノミハシラ)」を立てて、広い神殿を作りました。そこで伊邪那美命(イザナミミコト)に聞きました。

「おまえの身体はどうなっている?」
と言うと

「わたしの体は、段々と出来あがってきたのですが、足りないところ(=女性器のこと)があります」
と答えました。

伊邪那岐命(イザナギミコト)は
「わたしの体は段々と出来あがって、余ったところがある(=男性器のこと)。
そこで私の余ったところを、お前の足りない所に挿して塞いで、国を産もうと思うのだが、どうだろうか?」
と言うと、伊邪那美命(イザナミミコト)は
「それがいいですね」
と答えました。
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解説

直接言わないのが艶めかしい
イザナギイザナミがセックスをする、そういうくだりです。ハッキリと男性器・女性器とは言わずに、「余ってるところ」「足りないところ」と遠回しに言う辺りがお洒落というか逆に艶めかしいです。

ところで「成り成りて(=段々と~)」というセリフを見ると、この時点まで、二柱の身体は出来あがっていなかった、ということになります。いきなり「神」がハッキリとした形で生まれたのではなく、泥が乾燥したり焼き固められるように、徐々に形を成してきたということのよう。別に泥から産まれたのではないですよ、比喩です。

これからは漠然と神がどこからともなく、あらわれるのではなく、イザナミとイザナギによって生まれ出でます。

個人的コラム

男女の差がハッキリするのは19世紀から
現代では男と女の構造の違いをハッキリと認識しています。女性の腹部には子宮があり、子供をもうける機能があると誰でも知っています。でも、そういう認識は解剖学が発達する19世紀になってからで、それ以前では男女の差は意外と微妙なものでした。

そこで「ヒゲ」が大事に成ります。ヒゲが男性の象徴です。ヒゲが生えていない男は男ではありません。中国ではヒゲの無い男は「宦官(男性器を切除した女宮を管理する役職)」です。
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