船の舵を乾かさないよう、毎年必ず朝廷に参上します

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推古天皇(十)船の舵を乾かさないよう、毎年必ず朝廷に参上します

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現代語訳

新羅と任那の二つの国は使者を派遣して、調(ミツキ=税)を献上しました。表(モウシブミ=申し上げる文)を奉り、言いました。
「天上(アメ)に神がいます。地(ツチ)に天皇がいます。この2柱の神を除いて、どこに恐れ畏まるものがあるでしょうか。今より以後、攻め合い戦争することがありません。また、船の舵(カジ)を乾かさないよう、毎年、必ず朝廷に参上します」
すぐに使者を派遣して、将軍を呼び寄せ日本に返しました。将軍たちは新羅から帰りました。すると新羅はするに任那に侵攻しました。
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解説

喧嘩両成敗
これまでの記述を読んでいると、任那は弱い、新羅は悪いという印象でしたが、ここでは任那と新羅は侵攻し合う関係です。日本が任那に肩入れするのは、任那が貿易上大事なポイントだったからでしょう。任那を通じて、百済から中国につながるからです。だからこそ新羅も任那を欲していた。それはつまり、任那は弱小というわけではなく、そこそこ国力があった、ということでもあると思います。
世界観の違い
日本は和の国です。「みんな仲良く」がスローガンです。一方、儒教は上下関係を重んじるのが大事と考えています。だから儒教国は「上か下か?」をハッキリさせようとします。これは現在の韓国や中国でも一緒です。こう言う儒教国は経済成長すると、周辺国を圧迫し始めます。自分が上だと思うからです。現在の中国がアジア各国を圧迫するのはそういう理由からです。
新羅の任那の圧迫にはそういう儒教の「世界観」があります。「俺が上、お前は下、だから言うことを聞け」ということです。

これに対して「和」の日本は「征伐」はできても、徹底的に打ちのめすことはできないんです。何せ「みんな仲良く」がスローガンだから。白旗を上げて、反省したら、これ以上の追い打ちは出来ない。それが嘘だと分かっていてもです。
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原文

爰、新羅・任那二國遣使、貢調。仍奏表之曰「天上有神、地有天皇。除是二神、何亦有畏乎。自今以後、不有相攻。且不乾般柁、毎歲必朝。」則遣使、以召還將軍。將軍等至自新羅。卽新羅亦侵任那。
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