河辺臣と舶と霹靂の木

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推古天皇(四十六)河辺臣と舶と霹靂の木

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現代語訳

(即位26年)この年、河辺臣…
名前は漏れいていて分かりません。

を安芸国に派遣して、舶(ツム)を作らせました。山に到着して舶(ツム)の木材を探しました。たちまち良い木材を得て、切ろうとしました。その時に人が居まして、言いました。
「霹靂(カムトキ=雷?)の木です。伐採してはいけません」
河辺臣は言いました。
「それが雷神だと言っても、どうして皇(キミ)の命令に逆らうことができるだろうか?」
と言って、たくさんの幣帛(ミテグラ=神社などに収めるもの)を祭って人を派遣して伐採させました。すると大雨(ヒサメ)が降って、雷電(イナツルビ)が鳴りました。河辺臣は剣(ツルギノタカミ=剣の手柄)を撫でさすって言いました。
「雷の神! 人夫(オオミタカラ)を犯すことはするな! 我が身を傷つけろ!」
仰ぎ見て待ちました。
10回あまり、霹靂(カムトキ=雷)が落ちましたが、河辺臣を犯すことが出来ませんでした。小さな魚に化けて、木の枝の股に挟まりました。魚を取って焼きました。ついにその舶(ツム)を修理しました。
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解説

河辺臣
河辺臣はこれ以前にも登場。血縁者かどうかは不明。

雷神が河辺臣を犯す?
夏の終わりに雷が鳴り、その雷によって稲が「妊娠」する、と考えていました。だから「雷」のことを「稲妻」と呼びます。だから、雷は農業神でもあります。
おそらく「雷が犯す」というのはそういうところから来ていて、雷が落ちることを「雷が犯す」という言い方になったんでしょう。
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原文

是年、遣河邊臣闕名於安藝國令造舶。至山覓舶材、便得好材、以將伐。時有人曰「霹靂木也、不可伐。」河邊臣曰「其雖雷神、豈逆皇命耶。」多祭幣帛、遣人夫令伐。則大雨雷電之。爰、河邊臣案劒曰「雷神無犯人夫、當傷我身」而仰待之、雖十餘霹靂不得犯河邊臣。卽化少魚、以挾樹枝。卽取魚焚之。遂脩理其舶。
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