風と山の神が産まれる

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風と山の神が産まれる

漢字・読みカゼトヤマノカミガウマレル
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原文

次に風の神、名は志那都比古神を生み、次に木の神、名は久久能智神を生み、次に山の神、名は大山津見神を生み、次に野の神、名は鹿屋野比売神を生みき。亦の名は野椎神と謂ふ。

現代語訳

次の風の神の志那都比古神(シナツヒコノカミ)が産まれました。

次に木の神の久久能智神(ククノチノカミ)が産まれました。

次に山の神の大山津見神(オオヤマヅミノカミ)が産まれました。

次に野の神の鹿屋野比売神(カヤノヒメノカミ)が産まれました。
別名を野椎神(ノヅチノカミ)といいます。
日本書紀の対応箇所
第五段本文 神々を生む
第五段一書(六)-1冥土めぐり
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解説

志那都比古神シナツヒコ神)
シナは風長(シナ)のことらしいです。

久久能智神ククノチ神)
ククは「茎(クキ)」、チは「オオナムチオオクニヌシ)」などの「チ」と同じで「霊威」を意味します。まぁいうなれば「スゴイ」とかそういう意味です。
第五段本文 神々を生むで登場し、第五段一書(六)-1冥土めぐりに登場する木の神の句句廼馳(ククノチ)と同一と思われます。

大山津見神オオヤマヅミ神)
この後にも日本神話に関わってくる山の神の総元締めとされる国津神です。

鹿屋野比売神(カヤノヒメ神=野椎神【ノヅチ神】)
カヤは屋根を吹いたりするススキ科の植物のこと。分かりやすくいうとススキ。カヤは屋根以外にも家畜の餌にも利用されたことから、集落の近くにカヤを育てる広い地域がありました。これを萱場(カヤバ)といいました。地名として残っています。
ノヅチ第七段一書(二)-1日神が臭くなるにて岩戸に籠ったアマテラスをおびき出す儀式に使うススキの玉櫛を用意した神として登場しています。
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