舒明天皇(十一)大臣の摩理勢への怒り・山背大兄王の説得

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舒明天皇(十一)大臣の摩理勢への怒り・山背大兄王の説得

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原文

於是、大臣益怒、乃遣群卿、請于山背大兄曰「頃者、摩理勢違臣、匿於泊瀬王宮。願得摩理勢欲推其所由。」爰大兄王答曰「摩理勢、素聖皇所好、而暫來耳。豈違叔父之情耶、願勿瑕。」則謂摩理勢曰「汝、不忘先王之恩而來甚愛矣。然、其因汝一人而天下應亂。亦先王臨沒謂諸子等曰、諸惡莫作諸善奉行。余承斯言以爲永戒。是以、雖有私情忍以無怨。復我不能違叔父。願、自今以後、勿憚改意、從群而無退。」

現代語訳

大臣(=蘇我蝦夷)はますます怒って、群卿(マヘツキミタチ=臣下たち)を派遣して、山背大兄(ヤマシロノオオエ)に請願して申し上げました。
「この頃、摩理勢(マリセ)は私めに反逆する心があり、泊瀬王(ハツセノミコ)の宮に隠れています。請い願います。摩理勢を得て、その所以を責め問いたいと思います」
大兄王(オオエノミコ)は答えて言いました。
「摩理勢は元から聖皇(ミカド=おそらく聖徳太子のこと)が好む人物だ。だからしばらくの間、泊瀬王のところに来ているだけだ。どうして叔父の心に反逆しているというのだろうか。請い願う。咎めないでくれ」
摩理勢に語って言いました。
「お前、先王の恩を忘れず、来たことは甚だ愛らしく思い、嬉しく思う。しかし、お前一人によって天下が乱れてしまうだろう。先王が亡くなった時に、諸々の子たちに語って言った。
『諸々の悪をなすな。諸々の善を行え』
と。私はこの言葉を受け賜わって、永く戒めとする。それで私情(ワタクシノココロ=自分の思うところがあっても)があっても、忍んで恨むことは無い。また叔父に反逆することはできない。請い願う。今より以後、はばかることなく、心を改めなさい。群(マヘツキミタチ=臣下たち)に従いなさい。逃げることのないように」
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解説

境部摩理勢は蘇我稲目の子で蘇我馬子の兄弟。蘇我蝦夷から見ると叔父にあたります。この摩理勢が泊瀬王のもとに逃げ、また蝦夷が「摩理勢が反逆している!」と追い詰める様子から考えても、蝦夷と摩理勢は単に意見の相違だけではなく、敵対関係にあったのだと思われます。
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