活津日子根命(イクツヒコネノミコト)

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イクツヒコネ

漢字・読み活津日子根命・活津彦根命
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概要

まとめ
スサノオアマテラス誓約で生まれた神の1柱。
●古事記では活津日子根命。
日本書紀では活津彦根命。
●農業関係の神だったと思われる。

物語・由来

活津日子根命(イクツヒコネノミコト)はスサノオアマテラス誓約によって生まれた神の1柱。古事記ではアマテラスの左手の玉緒から生まれた神。日本書紀では玉から生まれたり、剣から生まれたりしている。記紀ではこの神に関しては「生まれた」以外のことは書かれていない。
新撰姓氏録
新撰姓氏録という平安時代初期の815年に嵯峨天皇によって編纂された古代の氏族の辞書のような本によると「高魂命(タカミムスビ)の子の伊久魂命(イクタマノミコト・イクムスビノミコト)の子孫が恩智神社(オンヂジンジャ=大阪府八尾市)の神主」とある。この伊久魂命が「イクツヒコネ」と同じ神かもしれない。

仮に同一神とすると、記紀での「アマテラスとスサノオの子」という出自と食い違う。多分、もともとはイクツヒコネは「タカミムスビ」の子だったのだと思う。そもそも、アマテラス信仰というもの自体が、古事記編纂の時点でかなり新しいものだったのは間違い無く、それまでは別の神が神話の中心だった。その中心が「タカミムスビ」というのは十分考えられる。だから本来はイクツヒコネ(伊久魂命)はタカミムスビの子孫というのはありうる。何せ記紀では、タカミムスビが神話に強く関わり、場面によってはどう考えてもアマテラスよりも主導権を握っているし。
名前について
イクツヒコネの「イク」は植物が芽吹く意味。ヒコは「日の子」で太陽の子という意味。ネは「根っこ(=地下)」という意味か、もしくは「泥」かもしれない。全体としては「農業神」と考えて差し支えないと思う。まぁ、イクツヒコネ以外の誓約で生まれた男神の名前を見れば「穂」など植物を連想する名前が多い。よってイクツヒコネも農業関係の神と考えていいでしょう。
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引用

男神五柱の誕生
また左の手に巻いている玉緒を噛み砕いて吐き出した息の霧から生まれのが活津日子根命(イクツヒコネノミコト)です。

また右の手に巻いている玉緒を噛み砕いて吐き出した息の霧から生まれのが熊野久須毘命(クマノクスビノミコト)です。

第六段本文-4 誓約の結果は?
次に生まれたのが天穗日命(アメノホヒ)です。
次に生まれのが天津彦根命(アマツヒコネ)です。
次に生まれのが活津彦根命(イクツヒコネ)です。
次に生まれのが熊野櫲樟日命(クマノクスビ)です。

第六段一書(一)天孫によって祀られなさい
今度はスサノオが首に掛けた五百箇御統之瓊(イホツミスマルノタマ)を取り、天渟名井(アメノヌナマイ・別名去來之眞名井【イザノマナイ】)の綺麗な水で濯いで噛んで生んだ子供が正哉吾勝勝速日天忍骨尊(マサカアカツカチハヤヒアメノオシホネノミコト)です。次に生まれたのが天津彦根命(アマツヒコネ)です。次が活津彦根命(イクツヒコネ)です。次が天穗日命(アメノホヒ)です。次が熊野忍蹈命(クマノオシホム)です。以上の五柱の男神です。

第六段一書(二)羽明玉と瑞八坂瓊之曲玉
続いてスサノオが剣を天眞名井(アメノマナイ)に浮かべて洗い、剣の先を噛み切って噴き出して生まれた神が天穗日命(アメノホヒ)です。
次に正哉吾勝勝速日天忍骨尊(マサカアカツカチハヤヒアメノオシホネ)です。
次に天津彦根命(アマツヒコネ)です。
次に活津彦根命(イクツヒコネ)です。
次に熊野櫲樟日命(クマノクスヒ)です。
以上五柱の男神です。

第六段一書(三)六柱の男神
また首に下げた玉を口に含んで左腕に置くと天津彦根命(アマツヒコネ)が生まれました。また右腕に置くと活津彦根命(イクツヒコネ)が生まれました。左足からは熯之速日命(ヒノハヤヒ)が生まれました。右足からは熊野忍蹈命(クマノオシホミ)、別名、熊野忍隅命(クマノオシクマ)が生まれました。

第七段一書(三)-5姉君は、天の国を照らしてください。
その玉の端を噛んで、左手に置いて生まれた子供は
正哉吾勝勝速日天忍穗根尊(マサカアカツカチハヤヒアメノオシホネノミコト)です。

また右の髪飾りの勾玉を噛んで右手に置いて生まれた子供は天穗日命(アメノホヒ)です。この髪は出雲臣(イズモノオミ)・武蔵国造(ムサシノクニノミヤツコ)・土師連(ハジノムラジ)などの遠い祖先です。

次に天津彦根命(アマツヒコネ)が生まれました。この神は茨城国造(イバラキノクニノミヤツコ)・額田部連(ヌカタベノムラジ)などの遠い祖先です。

次に活目津彦根命(イクメツヒコネノミコト)が生まれました。

次に熯速日命(ヒノハヤヒ)が生まれました。
次に熊野大角命(クマノオオクマノミコト)が生まれました。
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