三貴神の誕生

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三貴神の誕生

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原文

是に左の御目を洗ひたまふ時に、成れる神の名は、天照大御神。次に右の御目を洗ひたまふ時に、成れる神の名は、月読命。次に御鼻を洗ひたまふ時に、成れる神の名は、建速須佐之男命。
 右の件の八十禍津日神以下、速須佐之男命以前の十四神は、御身を滌ぐに因りて生れる者なり。

現代語訳

イザナギが左の目を洗って成った神は
天照大御神アマテラスオオミカミ)。

右目を洗って生まれのが
月読命(ツキヨミミコト)。

鼻を洗って生まれたのが
建速須佐之男命(タケハヤスサノオミコト)。

これまでのヤソマガツヒ神からスサノオまでの14柱はイザナギが禊をして生まれた神です。

第五段一書(六)-5三貴神の誕生と統治
第五段一書(十一)ウツシキアオヒトクサ
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解説

三貴神が生まれました
古事記・日本書紀の中でもっとも重要な神の三柱が生まれました。アマテラスは太陽を、ツキヨミは月を。この両者が左右の目から生まれたことは、神話としては珍しいものではありません。名前もその属性に対応したものです。

しかし、スサノオは違う。

スサノオはこの後の乱暴な性質と出雲に下ってからのヒーロー然とした振る舞いという相反した性格は、他の二柱と違って、どこか人間臭く、神っぽくない。

スサノオに関しては鼻から生まれたことから、「風」に関わる神とされますし、駄々をこねると山が震えるほどの力を持った「災厄」の神ともされます。また平安時代以降は「疫病」をもたらす神とされ、祇園祭の主役です(これは古事記・日本書紀成立年時には無関係ですが)。

スサノオは後付けか?
スサノオはアマテラスツキヨミとは別の神話に属していて、後付されたという見解もあります。ただ日本という国はそもそも、「神が最後に辿り着く国」で、北方南方、アジアの神はもとより、果てはヨーロッパの影響まで受けている可能性があるほどの「神の吹き溜まり」です。後付が「オリジナル」を歪めたというよりは、このごちゃ混ぜこそが「日本らしさ」なのだと思います。

後付かどうかは分かりませんよ。

日本書紀ではヒルコは兄弟
古事記ではイザナギイザナミが最初に生んだ失敗の神が「ヒルコ」でしたが、日本書紀ではこの三貴神とともに生まれたとする一説が載っています。ヒルコは「蛭」「子」とされていますが、「昼」「子」だったという説もあります。つまりヒルコは本来は太陽神であり、「アマテラス」の男バージョンだったのではないか?という説です。
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スサノオとアマテラス

スサノオは出雲につながる神であり、出雲の祖神です。アマテラスは高天原の中心神であり、天皇の祖神。これらの二つの神話は本来は別々だったと考えられます。
東南アジアには「太陽と月」の神の兄弟に「たちの悪い妹か弟」という神話があります。この影響と考えることも可能です。


この後、両者は誓約という名の「交わり」で8つの神・女神を得ます。
関連:日本神話では「左」が優位で「右」が下位
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