孝徳天皇(三十四)正語正見

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孝徳天皇(三十四)正語正見

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原文

復有見言不見、不見言見、聞言不聞、不聞言聞。都無正語正見、巧詐者多。復有奴婢、欺主貧困、自託勢家求活、勢家仍强留買不送本主者多。復有妻妾、爲夫被放之、日經年之後適他、恆理。而此前夫、三四年後、貪求後夫財物爲己利者甚衆。復有恃勢之男、浪要他女、而未納際女自適人、其浪要者嗔求兩家財物爲己利者甚衆。復有亡夫之婦、若經十年及廿年適人爲婦、幷未嫁之女始適人時、於是、妬斯夫婦使祓除多。復有爲妻被嫌離者、特由慙愧所惱、强爲事瑕之婢(事瑕、此云居騰作柯。)

現代語訳

また、見ていて見てないと言い、見てないのに見たと言い、聞いているのに聞いてないと言い、聞いてないのに聞いたと言うものもいる。かつてのように正しく語って、正しく見ることが無く、巧みに偽るものが多い。また奴婢(オノコヤッコメノコヤッコ)が居て、主が貧しく困っているのを騙して、自ら勢いのある富のある家に身を託して、豊かな生活を求める。勢いのある富んだ家は、家に来たその奴婢を無理に止めて借りて、元の主に送らないものが多い。また妻妾(メオミナ)が居て、夫に捨てられた時、年を経てから、他人に嫁ぐのは当たり前のこと。だが、この前の夫が、3、4年後に、のちに妻が結婚した夫の財を貪り求めて、自分の利益をする人が非常に多い。また勢いがある男が居て、みだりに女と契りを結んで、まだ嫁に迎えるまでに、女が自発的に他の男に嫁いだら、そのみだりに女と契りを結んだ男が、怒って両家の財を求めて、自分の利益とするものが、非常に多い。また夫を亡くした婦女が居て、もし10年か20年経って、誰かに嫁いで夫婦となったり、まだ嫁いでいない女が誰かに初めて嫁いだ時に、この夫婦を妬んで、祓除(ハラエ=呪い避け)をせしめることが多い(呪いをかけると脅迫して、呪い避けの金品を求める)。また、妻に嫌われて離れられたものが居て、一人悩なされたことを恥ずかしいと思って、無理やりに、事瑕(コトサカ=離婚)して、妻を婢とした。
事瑕は居騰作柯(コトサカ)と言います。
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解説

かなり自由な社会
日本は江戸時代になるとかなり儒教的な考えになり、儒教的というのは「男尊女卑」なのです。だから離縁というのは夫の都合によってされるわけで、妻には全然、決定権がないのですが、ここの記述によると、夫婦の間にどちらが優位、不利というのは無いよう。

また奴婢は奴隷ではあるものの、自由に移動ができたようで、金持ちの家に行って、そのまま居座ってしまうケースがあるということは、奴隷といっても、檻に閉じ込められているのではないようです。

あと、みだりに女と契りを交わして、その女が他の男に嫁ぐとなると、両家から財を奪いというのは、実質、「美人局」でしょ。色々と現代と変わらないなぁ。
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