身の潔白の証明、誓約

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身の潔白の証明、誓約

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現代語訳

速須佐之男命(ハヤスサノオミコト)は答えました。

「私に邪心はありません。
大御神(オオミカミ=ここでは父であるイザナギのこと)に(海原の統治を)命じられて、私が泣いていると、イザナギが理由を尋ねたのです。
そこで私は『母の居る根の国へ行きたい』と思っていると言いました。
すると大御神(オオミカミ=イザナギのこと)は『この国から出て行け』と私を追放したのです。 そこで、母の居る根の国へ向かうことになった事情を話に来たのであって、謀反の心などありません」
と言いました。


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解説

根の国とは
黄泉の国・根の国・根の堅洲国、どの言い方でも「死者の国」というニュアンスを持っています。

日本人は「死者」はどこに行くと考えたのか?
海の向こうの常世の国か、山か、地の下か、それとも草葉の陰か。結局どれも、日本人にとっては「あの世」です。

黄泉の国と言う言葉は中国の五行で「土」を意味する「黄」から「地下の泉」という意味の「黄泉(コウセン)」を大和言葉に当てた物です。「漢字の意味」は中国由来ですが、「ヨミ」という音は「日本語」です。

それに対して「根」の国は何を表しているのか?
 ハッキリとはしていませんが、どうも「尾根」「峰(ミネ)」「嶺(ミネ)」の「ネ」と同様に、「山の箇所」を表しているようです。

言われてみれば母イザナミが葬られたのが広島県比婆山(参考:イザナギ、妻を失い、涙を流す)で、黄泉の国から昇ってくる「黄泉津良坂」は出雲の伊賦夜坂(イウヤサカ)ですから、あの辺一体の山地を表していると考えると、イザナミが居るのは「黄泉(=地下世界)」であり、「根の国(=山の一部)」でもあるのです。つまり言い方が違うだけで同じ個所を表しているとも。

もしくは地下世界に死者の世界があると考える世界観と、山に魂が帰っていく(または山に埋葬した)世界観とが、融合して出来たものが「黄泉=根の国」という曖昧な玉虫色の世界観なのかもしれません。

おそらくは上の二つの説はどちらも「正解」だと思います。そうやった複数の世界観を共存並立させているからです。それは中途半端な融合や、融合途中ではなく、この曖昧な融合こそが日本人の気質にあったものだからです。
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原文

爾に速須佐之男命、答へ白しけらく、「僕は邪き心無し。唯大御神の命以ちて、僕が哭き伊佐知流事を問ひ賜へり。故、白し都良久、『僕は妣の国に往かむと欲ひて哭くなり。』とまをしつ。爾に大御神詔りたまひけらく、『汝は此の国に在るべからず。』とのりたまひて、神夜良比夜良比賜へり。故、罷り往かむ状を請さむと以為ひてこそ参上りつれ。異心無し。」とまをしき。
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