速甕之多気佐波夜遅奴美神（ハヤミカノタケサハヤジヌミ神）

速甕之多気佐波夜遅奴美神（ハヤミカノタケサハヤジヌミ神）は国忍富神（クニオシトミ神）が葦那陀迦神（アシナダカ神＝別名が八河江比売（ヤガハエヒメ））の子供。

また、天之甕主神（アメノミカヌシ神）の娘の前玉比売（サキタマヒメ）を妻にして生まれた子供が甕主日子神（ミカヌシヒコ神）です。
名前からの推測
オオクニヌシの子孫って、農業関係の神の名前ばかりです。その中で速甕之多気佐波夜遅奴美神（ハヤミカノタケサハヤジヌミ神）の「ハヤ」はいわば英語のベリーとかグレートみたいなもの。「ミカ」は「甕（カメ）」のことを指しています。この「甕」という字はこの後も出てきますが、とにかく農業にとって大事なものです。甕がないと、収穫した種籾を保存しておくことができません。だから甕を神格化したのでしょう。

また「タケ」も「強い」とか「すごい」みたいな意味。次の「サ」は「稲霊」。「ハヤ」は前と同様。ジヌミはよくわからないですが、「ヤジマジヌミ」という神がいることを考えると「地神」とか「地霊」みたいなニュアンスでしょう。要は速甕之多気佐波夜遅奴美神（ハヤミカノタケサハヤジヌミ神）は農業神ってことです。

鳥鳴海神以下の系譜

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• Page215　ヒナテルヌカタビチオイコチニ
• Page216　クニオシトミ
• Page217　アシナダカ
• Page218　ヤガワエヒメ
• Page219　ハヤミカノタケサハヤジヌミ
• Page220　アメノミカヌシ
• Page221　サキタマヒメ
• Page222　ミカヌシヒコ
• Page223　ヒナラシヒメ