天武天皇(百十二)大地震と伊豆嶋の西北の神の嶋

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天武天皇(百十二)大地震と伊豆嶋の西北の神の嶋

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原文

壬辰、逮于人定、大地震。舉国、男女叫唱不知東西、則山崩河涌、諸国郡官舍及百姓倉屋・寺塔神社、破壞之類不可勝數。由是、人民及六畜、多死傷之。時、伊豫湯泉、沒而不出、土左国田菀五十餘萬頃、沒爲海。古老曰、若是地動、未曾有也。是夕、有鳴聲如鼓、聞于東方、有人曰「伊豆嶋西北二面、自然増益三百餘丈、更爲一嶋。則如鼓音者、神造是嶋響也。」甲午、諸王卿等賜祿。

現代語訳

(即位13年)10月14日。人定(イノトキ=午後8時)に、大きな地震がありました。国を挙げて男女が叫び、東西も分からないほどにまどいました。山が崩れて、河が湧きました。諸国の郡の官舎(ツカサヤカズ=役所の建物)と、百姓の倉屋(クラ)、寺塔(テラ)、神社(ヤシロ)が破壊された類(タグイ)は、数えられないほどでした。それで人民と六畜(ムクサノケモノ=牛・馬・羊・豚・狗【イヌ】・鶏)がたくさん死傷しました。伊予湯泉(イヨノユ)は埋没して湯が出なくなりました。土佐国の田菀(タハタケ=田畑)の50万頃(シロ)あまりは埋没して海となりました。老人は言いました。
「このような地震は、いまだかつて無かった」
この夕に鼓が鳴るような音があり、東の方から聞こえた。
ある人が言いました。
「伊豆嶋(イズノシマ)の西北の2面が自然と300丈あまり、増えた。1つの嶋となりました。鼓の音のように聞こえたのはこの神の嶋を作る響きだった」
10月16日。諸王・卿等(マヘツキミタチ=臣下たち)に禄(モノ)を与えました。
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解説

地震
地震の記述は多いのですが、これほど長文はそうありません。
以下のページには筑紫の地震の様子が描かれています。

伊豆の神嶋
これは伊豆大島のことではないか?と言われています。
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