持統天皇(二十六)戸籍は戸令に依る・紀伊へ巡行するから京は税免除

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持統天皇(二十六)戸籍は戸令に依る・紀伊へ巡行するから京は税免除

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現代語訳

(即位4年)8月4日。天皇は吉野宮(ヨシノノミヤ)に行きました。
8月11日。帰化した新羅人たちを下毛野国に居住させました。

9月1日。諸国の国司たちに詔(ミコトノリ)して言いました。
「すべての戸籍を作るのは、戸令(コリョウ=浄御原令の中の一つ)に沿って作りなさい」
9月11日。詔して言いました。
「朕(ワレ)は、紀伊(キノクニ)を巡行しようと思う。だから今年の京師(ミヤコ)の田租(タチカラ)・口賦(ヒトゴトノミツキ)を納めないように」
9月13日。天皇は紀伊に行きました。
9月23日。大唐(モロコシ)の学問僧の智宗(チソウ)・義徳(ギトク)・浄願(ジョウガン)、軍丁(イクサヨホロ=軍兵)筑紫国の上陽咩郡(カミツヤメノコオリ)の大伴部博麻(オオトモノベノハカマ)は、新羅の送迎の使者の大奈末(ダイナマ)の金高訓(キンコウクン)たちに従って、筑紫に帰って来ました。
9月24日。天皇は紀伊から帰りました。
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解説

田租・口賦の免除?
持統天皇が紀伊へ行く。だから都の税を免除する。奇妙な理屈に思います。つまり、日本では「税を徴収する根拠」とは「天皇がいるから」だってことでしょう。

推測ですが…

日本では山や海の向こうから「穀物神」がやってきて、里の畑に宿って穀物が育つと考えていました。だから日本では神を寄せないと穀物が育たず、集落が存続できない。ということは、毎年、穀物神を呼び寄せる儀式をしないといけません。その儀式の中心が「天皇」だった。もっと言えば、天皇は「依り代」だったんじゃないか?と思います。

天皇が神を宿し、その神を里に連れていく。その儀式に「国見」というのがあった(他にもあったと思うけど)。天皇は山に登って、そこから国を見る。そういう儀式があってこそ穀物が育つ。つまり、天皇がいるから穀物が育つ。だから百姓には朝廷に税を納める義務が発生する。天皇がいることが「税の根拠」だった。のではないかと。
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原文

八月乙巳朔戊申、天皇幸吉野宮。乙卯、以歸化新羅人等、居于下毛野国。九月乙亥朔、詔諸国司等曰、凡造戸籍者、依戸令也。乙酉、詔曰、朕將巡行紀伊之、故勿收今年京師田租口賦。丁亥、天皇幸紀伊。丁酉、大唐學問僧智宗・義德・淨願・軍丁筑紫国上陽咩郡大伴部博麻、從新羅送使大奈末金高訓等、還至筑紫。戊戌、天皇至自紀伊。
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