中国政府の元高官が判決は紙切れ!と発言する理由

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中国政府の元高官が判決は紙切れ!と発言する理由

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概要

まとめ
●中国は徳治主義で法律を重んじない。条約や判決も無視できる。
●現実的位は南沙諸島では譲歩(撤退)するべきだが、譲歩すれば中国の文化上、政府は強い批判にさらされる。
●不満が高まれば、クーデターが起きる。
●クーデターが起きれば中国共産党幹部は一族皆殺しになる。
●昔の中国なら情報を遮断できたが、資本主義経済を取り入れた現在の中国では情報の遮断には限界がある。
●譲歩は厳しい。
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中国外交元トップ「判決は紙切れ」

南沙諸島でフィリピンが提訴した仲裁裁判所の判決前に外交担当トップを務めた戴秉国(ダイビングオ)前国務委員「判決文など紙切れだ」と発言しました。

中国は儒教国で、儒教国は法治国家ではないために、「法」を守るという意識がそもそも低いためです。「判決が中国にとって不利なものだから、意地になっている!」という訳じゃないんです(そういうのもないわけじゃないが大きな理由ではない)。そもそも中国は法律や条約やルールを守らなくちゃいけないって気持ちが無いんです。正確には「守らなくていい」のです。

キリスト教圏では法律はそもそも神との契約ですから、法を破るというのは非常に不敬なんです。だから条約とか法律は守らなくちゃいけない。それに国際社会では法律や条約を守らないと信用を失いますから、みんな守ろうとします。
中国では法律というのは「王」が定めるものです。そもそもキリスト教圏の「法」と中国の考える「法」では設定が全然違うのです。中国と国際社会が同じように「法」と口にしても、それが同じ意味合いとは限らないんです。

同じだと思っていても、お互いに思い違いをしているものですから、揉めますよね。
とっても厄介です。
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もう一つの大きな理由…中国の事情

中国は儒教国で上下関係を大事にします。上の中国に下々の国が楯つくなどありえません。ここ(今回の判決)で中国が東南アジア(フィリピン)の主張を受け入れたら、それが中国が東南アジアよりも「下」であることの証明となります。これは中国では絶対に受け入れられません。もう、急速な経済発展で中国人の胸には「中華の誇り」がパンパンに詰まっていて、自尊心で張り裂けそうになっているのです。これを傷つければクーデターは決して非現実的なものではありません。

そうは言ってもですよ。

中国が徳治主義で法律より道徳という国であっても、国際社会は違う。中国国内のことは中国のロジック(徳治主義)で行動すればいいのですが、国際社会(法治主義)はそうじゃないのだから、国際社会への対応は、別にすればいいじゃないですか。中国が世界第2位の経済大国とは言っても、それは「大勢の他国」との関係があってのことです。国際社会との関係をこじらせることは無いでしょう。損するだけです。無理にこじらせてまで、南沙諸島へと進出する必要は無いはずです。

これがそうはいかない。

現実と事情

現実的には国際社会とは揉めない方がいいのです。
そんなことは中国政府の上部の人も分かっています。

しかし、軍部や人民は全然そうは思っていません。
彼が南沙諸島で政府が譲歩したと知ったらどう思うでしょうか。

昔は、下々の人へは情報が伝わらないように出来たのです。昔の共産主義社会なら北朝鮮のように情報を完全に封鎖できた(完全とは行かないまでも、体制を安定させられる程度には遮断できた)。でも、資本主義経済を受け入れたことで社会は発達し、ネットで人民や軍部にも情報が行き渡るようになりました。南沙諸島のことで中国が譲歩したとなると、人民と軍部は「政府は何を弱腰になっているんだ!」となり、不満を溜め込む事になります。

行くことも退くこともできない中国

不満を溜め込んだ軍部や人民はどこかで爆発します。
クーデターが発生するでしょう。
クーデターが発生すれば現在の共産党幹部は皆殺しにされるのです。
儒教では結果の出せない徳のない権力者は打ち倒していいという理屈があります。これが「易姓革命」です。つまり、中国政府が譲歩すればクーデターの確率が上がり、クーデターが起きると共産党幹部たちは皆殺しになるのです。だから中国は国際社会と揉めるとわかっていても譲歩はできないのです。譲歩すれば、死が近づくのです。
●どこの国でもクーデターや革命で権力者が変わると前の権力者を否定して、罪を暴き断罪するものです。これは儒教に限ったことでは無いのですが、儒教では道徳が重んじられるために、苛烈になるんです。
●日本ではこの断罪が一般的ではありません。その証拠が天皇です。


それで中国は「判決は紙切れ」と言わざるを得ません。
ここでは中国政府が言っているわけじゃないんですが、まぁ、そもそも判決がどうであろうと譲歩はできないのです。
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