サオネツヒコ

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サオネツヒコ

漢字・読み槁根津日子(サオネツヒコ)
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サオネツヒコ

古事記では槁根津日子(サオネツヒコ)。
日本書紀では椎根津彦(シヒネツヒコ)。
倭国造(ヤマトノクニノミヤツコ)の祖先とされる。
まとめ
●古事記・日本書紀で登場する初めての「人」。
国津神でもある(日本では人と神の境目は曖昧なので問題はない)。
●速吸門(ハヤスイノト=速吸之門)で神武天皇と出会った人物。
日本書紀ではシイネツヒコと呼ばれ、吉野・菟田(ウダ)で活躍する。古事記ではその活躍はない。
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物語・由来

九州の日向を出発した神武天皇一行が、まず訪れたのが速吸門(ハヤスイノト=速吸之門)でした。そこで出会ったのが槁根津日子(サオネツヒコ)。古事記でも日本書紀では槁根津日子(サオネツヒコ)は「人」であると書いてあるのですが、神武天皇が「あなたは誰か?」と尋ねると「国津神(国神)」であると答えています。日本では人と神の境目は曖昧なので、「人であり神」であるとしても不思議ではありません。記紀神話の中でハッキリと「人」であると表記された最初の「登場人物」という言い方も出来ます。
日本書紀では大活躍
日本書紀では隠密で行動して神武一行を勝利に導き、また策略の提言もしています。物語では渋い役所。神武天皇と海で合流した彼が、陸で大活躍するのは不思議な感じがするんですよね。
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見解

古事記の「槁根津日子」の「槁」はケヤキの木のことでもありますが、船のオールの意味もあります。日本書紀の「椎根津彦」の「椎」はシイの木のことでもありますが、工具の「槌」の意味もあります。これらの字が名前に当てられたのは、サオネツヒコが海に関わる道具を神格化した神だったか、技術者そのものを表していたからじゃないか?と思います。

古事記からの引用

亀に乗って釣りをしている人に速吸門で出会う
大和国造の先祖サオネツヒコ
神倭伊波礼毘古命(カムヤマトイワレビコ命)と五瀬命(イツセ命)が東へと向かっている途中で、亀の甲羅に乗って釣りをして、袖を振って来る人に速吸門(ハヤスイノト)で出会いました。
「あなたは誰ですか?」
と聞くと
「わたしは国津神(クニツカミ)です」
と答えました。
「あなたは、海の道を知っていますか?」
と尋ねると
「よく知っています」
と答えました。
その亀に乗って釣りをしていた人に
「わたしたちに従い、仕えないか?」
と尋ねると
「お仕えしましょう」
と答えました。
その人に槁機(=竿)を差し渡して、兄弟神の船へと引き入れました。
そして槁根津日子(サオネツヒコ)という名前を授けました。
この人は倭国造(ヤマトノクニノミヤツコ)などの先祖です。

日本書紀からの引用

太歳甲寅冬十月−1 椎の木の竿の先を渡して
その年(太歳甲寅)の冬10月の5日。天皇は自ら、皇子たちと船の先導を連れて、東へと向かいました。まず、速吸之門(ハヤスイノト)にたどり着きました。そのとき一人の漁人(アマ=漁師)がいて、小舟に乗っていました。天皇(スメラミコト)はこの漁人を呼び寄せて、尋ねました。
「お前は誰だ?」
答えて言いました。
「わたしは、国津神(地祇)です。
名は珍彦(ウズヒコ)といいます。
曲浦(ワニノウラ)で魚を釣っています。
天神子(アマツカミノミコ)が来ると聞いて、迎えに来ました」
また天皇(スメラミコト)は尋ねました。
「お前は、私を案内できるか?」
答えて言いました。
「案内しましょう」
天皇(スメラミコト)は命じて、椎の木の竿(=船のオールのことか?)の先を渡して、皇船(ミフネ)に招き入れました。そして海の導者(ミチビキヒト=先導)となりました。このことにちなんでこの海人を椎根津彦(シヒネツヒコ)といいます。
椎は「辭毗(シヒ)」と読みます。
この人物は倭直部(ヤマトアタイラ)の始祖(ハジメノオヤ)です。

九月甲子朔戊辰(二)椎根津彦と弟猾に変装させて
すぐに椎根津彦(シイネツヒコ)を呼んで卑しい服を着せ、箕笠を身につけさせ、老人に変装させました。また弟猾(オトウカシ)には蓑を着せ、老女に変装させました。

十有一月癸亥朔己巳(二)椎根津彦の進言
椎根津彦(シイネツヒコ)が計略を言いました。
「今はまず、我らの女軍(メイクサ)を派遣して、忍坂(オシサカ)の道から出陣させます。すると敵はそれを見て、必ず鋭(トキツハモノ=先鋭部隊のこと?)を攻めて来るでしょう。わたしは強い兵を率いて、すぐに墨坂を目指し、宇陀川の水を取り、その炭の火に注いで(火を消して)、儵忽(ニハカ=わずかな)な間に、敵の意表をつけば打ち破るのは間違いありません」
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