中国の韓国へのTHAAD報復は首を絞める…儒教が中国の未来を閉ざす

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中国の韓国へのTHAAD報復は首を絞める…儒教が中国の未来を閉ざす

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中国の韓国へのTHAAD報復は首を絞める…儒教が中国の未来を閉ざす

実際に北爆があるかどうかは別ですが、北爆がありそうな雰囲気の中で、日米・米中が話し合いや打ち合わせをしているというのに、なぜか当事者である韓国が蚊帳の外です。ここではその理由を分析、解説しています。今回は解説というよりは私見です。
まとめ
●THAAD配置を理由に中国が韓国に報復している。
●日本はかつて中国と尖閣諸島で揉めた時に、レアアース禁輸措置をとった。
●中国が韓国に報復するのは儒教的な考えに基づいている。
●経済的に中国に依存すると、何かの表紙に中国に報復される!と他国が考えるようになり、中国の経済は沈んでいく。
●それでも中国が報復、強硬措置を取るのは儒教的な考えから。
●中国は合理的に考えれば報復は「損」だと分かっていても、儒教的な物差しで判断しなくてはいけない状態。
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2017年THAAD報復と、2010年レアアース禁輸

現在(2017年4月)、中国が韓国へキツク当たっています。
韓流を中国から締め出し、ロッテを締め出し、ヒュンダイを締め出し、経済的な打撃を与えています。似たようなことをかつて日本にしました。2010年の日中の尖閣諸島のいざこざを理由に日本へのレアアースの禁輸です。日本製品にはレアアースが大量に必要で、非常に困ったのですが、しばらくするとレアアースを安く手にいれる技術を開発し、中国の依存から脱しました。結果として中国のレアアース関連企業は倒産していきました。

韓国は日本の過去の事例を見て、「日本のように中国に一撃食らわせてやろう」なんてことを言っていますが、日本は運が良かっただけです。別の分野だったり、技術的にどうにもならないことだったら、全く正反対の結果になっていたかもしれません。韓国が同じような結末を迎える保証はないです。むしろ可能性は低いでしょう。

日本はこの一件以降も中国の投資はしていましたが、2012年をピークに投資は激減しました。日本は「中国依存から脱却」します(完全とは言えないが、距離は取っているし、依存するべきではないという感覚はある)。中国と関係を深めると、そこを政治的に利用され、投資がパーになるからです。チャイナリスクですね。中国に依存するのはリスクなのです。多少の関係を持っても、いつでも撤退できるようにしておくべき国、それが中国です。
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中国から離れる日本、中国に近づく韓国

この一件以来、日本は中国と距離を取るようになりました。
ところが韓国は中国にのめり込みます。
韓国は輸出相手として中国が一位になり、関係を無視できないものになっちゃいました。それが今回のTHAAD報復につながるわけです。韓国がなぜ日本の事例に学ばなかったのか?というのも問題ですが、中国もなぜ日本との事例に学ばないのか?が不思議ではないでしょうか。

締め付けは、相手が離れていくきっかけになります。
韓国の場合はTHAAD報復でTHAAD撤去に動きそうですが、韓国国内に反中の感情が芽生えつつあります。中国にとって利益とは言えないでしょう。もしかすると韓国は意地になって中国と距離を取るかもしれません。そうなれば、中国はいよいよ孤立します(実際にそうなるかどうかは置いておいて)。
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レアアース禁輸は儒教的正義の一撃

中国は政治的には儒教国です。
儒教では上下関係を重んじ、その最高の位置にあるのが「中国」です。
中国とは世界の中心であるという意味です。
中華思想とも言います。
上下関係を大事にする儒教では上のものは下のものに舐められてはいけません。
下のものが上のものを馬鹿にするということは社会の秩序が乱れ、社会が不安定になります。儒教は上下関係によって社会を安定させようとする思想です。だから上のものは下のものに命令を聞かせるために暴力を振るってもいいのです。というか、やるべき時はやるのが「良い上司」なのです。生意気な口を聞く奴はぶん殴って聞かせるのですね。それが社会秩序を保つための「正義」なんです。

だから、尖閣諸島でもめた時に中国は日本に「レアアース禁輸」という一撃を食らわせたのです。もしかして「それは単に交渉カード」だと思いましたか? 違いますよ。だってレアアースを禁輸するということは、中国にとっても損失なんです。だって輸出が減るのですからね。だから普通は相手が多少気に入らない奴でも禁輸はしないのです。商売というのはウィンウィンなんです。商売ってのはお互いが得をするシステムです。この前提があるから資本主義はとても平和的なんです。それでもレアアース禁輸をするのは、単純な嫌がらせです。そこまでするのは儒教的な感覚があるからです。
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実は追い詰められている中国

THAAD報復でもそうです。
THAAD設置は中国にとって嫌なことでしょう。
しかし、だからと言って経済的に依存した相手に政治的に嫌がらせがあるからと言って、中国政府が韓国政府を意図的に締め出すのはおかしいのです。なぜなら、そんな事をするなら、もう韓国だけでなく他の国も投資に積極的ではなくなるでしょう。輸出入で中国製品がどれだけ安くても優れていても、一定以上の割合にはするべきではないと多くの国と企業が考えるようになる。となると、中国の経済はしぼんでしまう。

いやいや、そんなことが中国政府に分からないわけがないのです。
そのくらいの分析はできます。
THAAD報復は将来的に中国の首を絞める可能性がある、そのくらいの予測は立てられる。まして日本とのレアアース禁輸からの損失という実績(?)がすでにあるのです。考慮しないわけがない。でも、考慮しないんです。なぜなら儒教の国だから。

例えば、ここでTHAAD報復をするべきではない!と政府の高官が提言したとしましょう。でも、ほとんどの中国人はそうは考えない。受け入れない。儒教の感覚があるからです。もしかして、あなたは「政府が冷静に判断できればいいこと」だと思っていませんか? 政府の高官は馬鹿ではないのだから、そんな儒教の感覚を客観的に排除して判断すればいいと? いや、もうそれは出来ないのです。かつてのように共産党が完全に軍部も民間も掌握していて抑え込んでいた時代なら出来たんです。でも、今は無理です。
●中国の経済開放は中国を発展させましたが、中国を不安定にするものでした。中国が経済開放をすること自体が失策だったと思います。
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個人的コラム

中国はすでに歪みが大きく、軍部や民間に政府への不満が溜まっています。儒教では道徳が優先され、道徳のない政府は道徳のある新しい王朝によって打ち倒されるものだと考えています。軍部がクーデターを起こしてしまえばお終いです。クーデターが起きれば現在の共産党幹部は皆殺し。海外に移住している幹部の子息もどうなるか分かりません。

彼ら(軍部や国民)は道徳という物差しで政府を見ています。その儒教的道徳のある施策が「韓国へのTHAAD報復」です。もう、中国政府には儒教的な道徳を無視した「客観的な判断ができないところに来ている」のです。おそらく。
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