喪具を持ちて、哭きて

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喪具を持ちて、哭きて

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原文

是に其の妻須勢理毘売は、喪具を持ちて、哭きて来、其の父の大神は、已に死にぬと思ひて其の野に出で立ちたまひき。爾に其の矢を持ちて奉りし時、家に率て入りて、八田間の大室に喚び入れて、其の頭の虱を取らしめたまひき。故爾に其の頭を見れば、呉公多なりき。

現代語訳

妻の須勢理毘売(スセリヒメ)は大穴牟遅神(オオナムチ神)が死んだと思って喪具(=葬式用具)を持って、泣きながらやって来ました。

その父の大神(=スサノオ)も大穴牟遅神(オオナムチ神)がすでに死んだと思って、焼いた野原に出てみると、大穴牟遅(オオナムチ神)が鏑矢を須佐之男命(スサノオ命)に差し出しました。

須佐之男命(スサノオ命)は大穴牟遅(オオナムチ神)を家に引き入れて、八田間の大室(=大広間)に招き入れて、その頭の虱(シラミ)を取らせました。大穴牟遅神(オオナムチ神)が頭を見ると呉公(ムカデ)がいっぱい居ました。
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解説

古代の葬式はどのようなものだったのか? はっきりとしたことが書かれていないのが残念。葬式には何かしらの用具があったのは間違いが無さそうです。

火攻めの苦難を越えても、まだ
スサノオに火責めにされても、オオナムチは逆らうことなく、言いなりにシラミをとります。頭を見てみると、そこにはムカデがいっぱい。というと、どんな頭だと思いますが、実はスサノオは超巨人で、ムカデが頭に何匹居ようと何てことは無いのです。大広間と訳した「八田間の大室」は柱と柱の間が八個の田んぼくらいある大部屋…という意味合いです。八は「非常に多い」という意味の聖なる数字ですから、八に意味はありません。とにかくめちゃくちゃ広くて、それに似合うだけスサノオが巨人ということです。巨人だから、どんだけ無理難題を吹っかけられても、逆らえないのです。
さすが三貴神。
ということはアマテラスもそのくらい大きいのでしょうか。
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