アメノウズメが口を裂いたのはナマコかオオサンショウオか

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アメノウズメが口を裂いたのはナマコかオオサンショウオか

投稿日時:2017-06-29 09:31:27
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概要

まとめ
●古事記にアメノウズメがナマコの口を裂いた、という記述がある。
●ナマコの口は「裂けて」いない。
●オオサンショウウオのことではないか?
●平城京の木簡にナマコの記載があるので、食べられていたのは間違いない。
●オオサンショウウオは魯山人が食べていて、美味しいものらしい。
アメノウズメのナマコの神話は干しナマコを作る過程ではないか?

アメノウズメとナマコ

古事記によると、ニニギの天孫降臨の後にアメノウズメが海の生物たちに「天孫(=ニニギ)に仕えるか?」と尋ねました。ほとんどの生物が「仕える」と答えたのに、ナマコだけは答えませんでした。そこでアメノウズメは怒ってナマコの口を短刀で割いてしまいます。それでナマコは「口が裂けている」のです。
詳細は参考リンクを見てもらうとして。
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オオサンショウウオか?

ナマコは口が裂けていない
ナマコは口が裂けていません。どうしてこんな記述が残ったのか。個人的には「オオサンショウオ」ではないか?と思っていました。
●ナマコの口を裂いたもの=オオサンショウウオという認識だったのではないか? よって古事記に「海鼠」と書いてあるがオオサンショウウオを指している可能性があるのではないか?

オオサンショウウオは現在では天然記念物で捕獲が許されておらず「食べてはいけない」のですが、北大路魯山人がまだ保護されていない時に食べていて、「切るとサンショの香りがした」と述べています。となると、かなり香りの良い食材だったことになります。ちなみに中国では養殖サンショウウオは食べることが出来まして、そういう記事がネットにあるんですが山椒のいい香りはしなかったそうです。ただし肉自体は癖のない美味しいものだとか。
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文献に見られるのはナマコ

食材として
おそらく、ですが。
古事記や日本書紀は「税」を集める根拠だったのではないかと考えています。個人的に。例えば、稲穂は天孫ニニギが伝えたから…そう言った神話があるからこそ、収穫された稲穂の一部を朝廷が税として徴収できるわけです。だからナマコにしろオオサンショウウオにしろ、物語の中で登場することで朝廷が献上してもらえると。

オオサンショウウオが献上されたという証拠はなく、ナマコは平城京にナマコを献上していた記述があるので古事記編纂以前に食されていた可能性は高い…いや、食べていたと考えるべきでしょう。それに古事記には
「それで今でもナマコの口は裂けています。
というわけで、これより、志摩国の初物の魚介類が宮廷に献上されるときは、猿女君に賜ります。」

とありますので、献上されていたのは間違いなさそう。
●ただし、口を裂いた海鼠=オオサンショウウオならば、木簡の「海鼠」もオオサンショウウオになる?
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ナマコの口についてもう一回

ナマコの口は短刀によって切られた。だからナマコの口は「ギザギザ」なのだ!という意見もあるらしいですが、ナマコの口はこれといってクローズアップするべきポイントじゃないです。気持ち悪いですが。ツイッターでこの話をしたところ、「干しナマコを作る過程じゃないか?」と言われました。なるほど。

ナマコをそのまま献上するわけもなく、当然、干してから献上する。生じゃ日持ちしませんからね。そこで干しナマコを作る時に、短刀で裂いて内臓を取り出して「干した」ものを朝廷に献上したとすると、一見すると「口が裂けている」ものが献上されて、それを見た人たちがこの物語を作った、のかもしれない。
●色々考えると、これ(干し海鼠説)が一番シックリ来る。
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