豊葦原之千秋長五百秋之水穂国

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豊葦原之千秋長五百秋之水穂国

漢字・読みトヨアシハラノチアキナガイホアキノミズホノクニ
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原文

天照大御神の命以ちて、「豊葦原之千秋長五百秋之水穂国は、我が御子、正勝吾勝勝速日天忍穂耳命知らす国ぞ。」と言因さし賜ひて、天降したまひき。

現代語訳

天照大御神アマテラスオオミカミ)は命じました。
「豊葦原之千秋長五百秋之水穂国(トヨアシハラノチアキナガイホアキノミズホノクニ=葦原の長く長く幾千年も水田に稲穂のなる国=日本)は、わたしの子供である正勝吾勝勝速日天忍穂耳命(マサカツアカツカチハヤヒアメノオシホミミ命)が統治すべきだ」
と言い、天から降りることになりました。
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解説

オオクニヌシスクナヒコナが作り上げ、スクナヒコナ常世の国へと去っていた後は、オオクニヌシと三輪山に居る神…オオモノヌシが作り上げたこの日本という国土を、なぜかアマテラスが「うちの息子が治めるべきよ!」と欲しがります。
まぁ弟スサノオの子孫だから、全く血縁が無いという訳ではありませんが、唐突かつ我侭。おいしいところだけ持っていこうって考えでしょうか。

ここまでは出雲の物語でしたが、ここからは高天原視点となります。この出雲の国譲りは、出雲がヤマトに吸収された過程という捉え方が一般的です。しかし、その後祟神天皇が、オオモノヌシを「ヤマトを作った神」と讃える様子や、ニニギ以降の神に出雲のコトシロヌシの娘が嫁いでいることから、出雲がヤマトに成った、もしくは大和の成立に出雲が強く関わったと考えることも出来ます。

アマテラスが日本の主祭神とされますが、古事記ではタカミムスビがやたらとしゃしゃり出てきます。これはどうやらタカミムスビへの信仰の方が古来からあったためではないか?と考えられています。つまりアマテラスがメインになったのは、古事記・日本書紀の成立時に女性天皇だったことへの配慮か、その前後にアマテラス信仰が膨らんだため、もしくはその両方と思われます。

マサカ……うにゃうにゃ…オシホミミ
この略してオシホミミはスサノオとアマテラスが誓約をしたさいに生まれた神です。スサノオが勝利した原因となったことから、「勝利」を連想する言葉が入っていますが、最終的には「穂」という字が入っているように農業の神です。
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