復命しないアメノホヒ

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復命しないアメノホヒ

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原文

爾に思金神及八百万の神、議り白しけらく、「天菩比神、是れ遣はすべし。」とまをしき。故、天菩比神を遣はしつれば、乃ち大国主神に媚び附きて、三年に至るまで復奏さざりき。

現代語訳

思金神(オモイカネ)と八百万の神(ヤオヨロズノカミ=たくさんの神)は話し合い、言いました。
「天菩比神(アメノホヒ神)を派遣するべきだ!」
天菩比神(アメノホヒ神)は派遣されて、地上に降りたのですが、すぐに大国主神(オオクニヌシ神)に媚びへつらって、三年経っても高天原に経緯を報告することすらしませんでした。
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解説

アメノホヒのだらしなさ
アメノホヒはアメノオシホミミとは兄弟。つまりはアメノホヒとアメノオシホミミスサノオアマテラスの子供。オオクニヌシに会うと本来の使命を忘れて、そのまま出雲に居付いてしまいます。なんか人間臭くてかわいいやつ。
さて、アメノホヒはその後、子にタケヒラトリ命(建比良鳥命)をもうけて、その子孫は出雲国造家となります。この出雲国造家が現在の出雲大社を管理している宮司、千家氏です。南北朝時代に千家と北島氏に分かれて、その後は代わる代わる宮司をやっていましたが、現在、北島氏は別の宗教団体を設立。宮司は千家氏です。

問題はこの家の話ではなく、これらの宮司が代々「アラヒトガミ」であるところです。宮司は生きた神であり、アメノホヒなんです。

アメノホヒとは??
なぜ宮司が神なのか? 出雲の神はオオクニヌシです。その神を祭るのが何故アメノホヒなのか? アメノホヒが情けない神として描かれているのは、あくまで高天原からの見方であって、アメノホヒが現在でも現人神という形で居続けるには、上記の物語とは別に何かまともな理由があるはずです(多分ね)。
オオクニヌシは出雲を作った――整えた神です。対して高天原の神々は侵略者です。どのような正統な理屈を設けてみてもこの構図は変わりません。

で、アメノホヒが宮司になった理由……なんでしょ??分かりません。ただ古事記を読む限りは、アメノホヒの出自はともかく、出雲側の人間だということです。血は高天原系でも心は出雲、ってことです。もしかすると、これらの物語自体が逆なのかもしれません。出雲が大和を作ったとするなら、オオクニヌシは高天原の先祖となり、そのオオクニヌシを祀るのがアメノホヒでもなんら矛盾しない……まぁ妄想です。いろいろと妄想できるのが古代神話のいいところですから。
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