シオツチ神登場

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シオツチ神登場

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原文

是に其の弟、泣き患ひて、海辺に居ましし時に、塩椎神来て、問いて曰ひけらく、「何にぞ虚空津日高の泣き患ひたまふ所由は。」といへば、答へて言りたまひけらく、「我と兄と鉤を易へて、其の鉤を失ひつ。是に其の鉤を乞ふ故に、多くの鉤を償へども受けずて、『猶其の本の鉤を得む。』と云ひき。故、泣き患ふぞ。」とのりたまひき。

現代語訳

弟(=火遠理命)が海辺で泣いていると、塩椎神(シオツチ神)が来て、問うて言いました。
「どうして虚空津日高(ソラツヒコ=天津神の意味)が泣いているのですか?」
火遠理命は答えて言いました。
「わたしと兄の道具を交換して、兄の釣り針を無くしてしまいました。その釣り針を返せというので、沢山の釣り針で弁償したのですが、受け取ってもらえませんでした。
それで『あの本の釣り針を返せ』と兄が言いました。
だから泣いて困っているのです」
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解説

シオツチ神登場
シオツチ神(=シオツチノオジ)は製塩方法を教えたとされる神です。物知りの神様で、神武東征にも登場します。どちらにしても「道案内」をする役割が強いです。
これまで高天原で案を出していた「オモイカネ神」はなんだかんだ言っても失敗続きでしたが、これからはシオツチノオジの時代です。

ソラツヒコ
文章内の空津日高(ソラツヒコ)は「空」「津」「彦」で天津彦と同じ意味。でもソラツヒコはホオリ命(ヒコホホデミ)を指す「別名」のよう。
参考:ホオリとトヨタマヒメの結婚
一目で天津神かどうかが分かるのですね。すごいね。
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