トヨタマヒメの従者

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トヨタマヒメの従者

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現代語訳

火遠理命(ホオリ命)は塩椎神(シオツチ神)の教えの通りに海流に乗って行くと、言葉通りの宮がありました。そこに泉の近くに生えている香木の上に登って座っていました。

すると海神の娘の豊玉毘売(トヨタマヒメ)の従婢(=従者)が、玉器(玉【=宝石】で出来た器)を持って来て、泉の水を汲もうとすると、泉に光が見えました。見上げると美しい男性が居るのが見えました。従者はとても不思議に思いました。
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解説

演出家シオツチ
泉の木の上に座っていると、泉に水を汲みに来たトヨタマヒメの従者が気づいて見上げる――なんて漫画みたいな演出。しかし木の上に座って待つって、変。そりゃあ、不思議に思いますわ。
オオナムチスセリヒメと同じような……
同じようなストーリーを思い出します。それはスサノオ根の国に訪れたオオナムチオオクニヌシ)がスセリヒメと出会う場面(一目ぼれ即結婚)です。オオナムチスサノオ根の国へ行くまでに兄弟の八十神に二度殺されています。つまり兄に迫害を受けていました。今回のホオリ命も兄とのイザコザが原因でこの海神の宮殿へと来たわけです。

オオナムチの場合は、根の国へ行くや否や、一目でスセリヒメと結婚してしまいましたが、今回はトヨタマヒメの従者がホオリ命を発見して…というワンクッションがあります。

これはオオナムチ(=出雲側)とホオリ(=高天原)での区別――というか差別ではないか?と思います。つまり天津彦を上に設定するが故の策略、情報戦略でしょう。
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原文

故、教の隨に少し行きまししに、備さに其の言の如くなりしかば、即ち其の香木に登りて坐しき。爾に海神の女、豊玉毘売の従婢、玉器を持ちて水を酌まむとする時に、井に光有りき。仰ぎ見れば、麗しき壮夫有りき。甚異奇しと以為ひき。
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