天津日高日子波限建鵜葺草葺不合命

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天津日高日子波限建鵜葺草葺不合命

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原文

是を以ちて其の産みましし御子を名づけて、天津日高日子波限建鵜葺草葺不合命と謂ふ。

現代語訳

そういう経緯で生まれた皇子を名づけて、天津日高日子波限建鵜葺草葺不合命(アマツヒコヒコナギサタケウガヤフキアエズ命)といいます。

解説

アマツヒコヒコは「高天原」の「日の子」という意味。「なぎさ」は渚で生まれたから、「タケ」は強い、「ウガヤフキアエズ」は鵜の羽で屋根を作ろうとしたけども、間に合わずに――という意味合いです。今まで「穂」つまり「稲」に関する名前ばかりだったのに、なぜ?? なんかご都合主義的かなり雑な名前です。

これはこの海幸彦・山幸彦とウガヤフキアエズが生まれる物語が創作であり、実存した人物・物語の間に挟みこまれたから、と見ることが出来ます。
異形の母との間に生まれた神
王には王たる資格が必要です。その王の資格は大抵は何かしらの不思議な神秘性によってもたらされます。卵から生まれたり、処女の母から生まれたり、人間ではないものから生まれたり、その結果として人ならぬ魔力を持つがゆえに、「王」とされるものです。
神武天皇へ続く系譜
ウガヤフキアエズはこの後、母親の妹であるタマヨリヒメ(ウガヤフキアエズから見て叔母)と結ばれて、ついに初代天皇とされる神武天皇が生まれます。トヨタマヒメがワニならば、当然ながらタマヨリヒメもワニであり、水の神です。次に生まれる王の権利を保障する属性なんでしょう。
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