兄宇迦斯・弟宇迦斯

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兄宇迦斯・弟宇迦斯

漢字・読みエウカシオトウカシ
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原文

かれ、ここに宇陀に兄宇迦斯・弟宇迦斯の二人あり。かれ、先づ八咫烏を遣はして、二人に問はしめて曰はく、「今、天つ神の御子幸行せり。汝等仕へ奉らむや」といひき。

現代語訳

ところが、この宇陀(ウダ)の地に兄宇迦斯(エウカシ)・弟宇迦斯(オトウカシ)という二人がいました。

そこでまず八咫烏(ヤタガラス)を派遣して、二人に尋ねました。

「今、天津神の皇子が
おいでになりました。
あなたたちは従いますか??」
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解説

ウカシ(宇迦斯)は、地名で、エウカシオトウカシ宇陀地方の豪族と思われます。ところで、この「二人」が、実際に二人を現しているのか? それとも二つの豪族を物語で象徴したものがこの二人の人物となっているのか? というと、どうやら後者のよう。

というのもエウカシイワレビコをだまし討ちしようと失敗し、オトウカシはその計画を密告して、大伴連の祖先となります。実際にそういった経緯があったのかはなんとも言えません。
ヤタガラスは話せるのかぁ
ヤタガラス熊野地方にあったカラス信仰が影響しています。ヤタガラスは道案内に高天原から使わされた「カラス」なのか、それとも神なのか。属性に悩みます。ここまでの古事記を読む限りは、不思議の性質を持った動物という程度で自分の意思で物語りに関わっているのではなく、単なるツールというイメージです。

しかし、ここで当たり前のように伝言ができるということは、動物とかアイテム・ツールといった無機質なものではなく、人格のある神か人に近い存在と考えたほうがいいのかも。

個人的コラム

エウカシ・オトウカシの本質
私は大和朝廷は神話を吸収することで税を集めていたのだろうと考えています。

エウカシとオトウカシはそもそも季節神話で、エウカシ(古い季節)が死に、オトウカシ(新しい季節)が残ることで、「季節の巡り」を表す儀式があった。季節が巡らないと春が来ない。春が来て、作物が実らないと集落は全滅します。そこで儀式は必須だった。儀式をしないと季節は巡らないと思っていたからです。

だから儀式をする氏族に民は収穫の一部を納めた。
その氏族が大和朝廷に参加した時に、この神話を大和朝廷が吸収した。
だから氏族が民から徴収した税の一部を大和朝廷に納めた。
その結果が、神武東征の神話だった、のではないかと。
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