サホビメの死

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サホビメの死

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原文

またその后に問ひて曰りたまはく、「汝の堅めしみづの小佩(オヒモ)は誰かも解かむ」とのりたまへば、答へ白さく、「旦波比古多々須美智宇斯王(タニハノヒコタタスミチノウシノミコ)の女、名は兄比売(エヒメ)・弟比売(オトヒメ)、この二の女王、浄き公民なり。かれ、使ひたまふべし」とまをしき。然して遂にその沙本比古王を殺したまひしに、そのいろ妹も従ひき。

現代文訳

垂仁天皇はサホビメに尋ねました。

「お前が固く結んだ衣の紐は、誰がほどくというのだ」

サホビメは答えました。

「旦波比古多々須美智宇斯王(タニハノヒコタタスミチノウシ)の娘の兄比売(エヒメ)・弟比売(オトヒメ)は貞節な民ですから、使ってください」

ついにサホビコ王を殺し、その妹のサホビメも死んでしまった。
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解説

衣の紐?
夫婦は衣服の紐を互いに結び合い、再開するまではその紐を解かないし、解くのは相手の手によって、という風習があった。貞操帯みたいなものかな。

旦波比古多々須美智宇斯王(タニハノヒコタタスミチノウシ)はサホビメ・サホビコから見て異母兄。エヒメとオトヒメは名前というよりは姉妹姫というニュアンスかな。

参考:日子坐王の子供たち
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