息吹山の神を素手で殺す

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息吹山の神を素手で殺す

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原文

ここに詔りたまはく、「この山の神は、徒手(ムナデ)に直に取りてむ」とのりたまひて、その山に騰(ノボ)りましし時、白猪(シロイ)山の辺に逢ひき。その大きさ牛の如し。ここに言挙して詔りたまはく、「この白猪に化れるは、その神の使者ならむ。今殺さずとも、還らむ時に殺さむ」とのりたまひて、騰りましき。

現代文訳

ヤマトタケルは言いました。
「この息吹山の神は素手で倒す!」

そして山に登りました。
そのとき白い猪とふもとで出会いました。
その白い猪は牛のように大きいのです。
ヤマトタケルは言いました。

「この白い猪は山の神の使いだろう。
今殺さなくてもよい。
帰りに殺そう」

そうして山を登りました。
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解説

神を素手で殺す男
このおごりが、ヤマトタケルの悲劇的結末を呼ぶのです。同時にイザナギの剣さえあれば、このようなことはなかった、という意味であり、イザナギの剣が伊勢のヤマトヒメから授けられたことを考えるとその神威はすばらしい、という意味にもなります。

個人的コラム

ヤマトタケルは人
ヤマトタケルはオオミケ(=神の食事であり天皇の食事)をミヤズヒメから受け、行動は「行幸」で表されるように「天皇」扱いです。

しかしヤマトタケルは人。
人並みはずれた強力と策略を使うとはいえ、「人」です。景行天皇の子供ではありますが、「人」。山の神に呪い殺されてしまいます。
元々死ぬ運命か
ヤマトタケルは天皇扱いですが、物語では天皇ではなく、神でもありません。だって即位していませんから。辻褄合わせのために「死」が用意されたか、それとも、ヤマトタケルという英雄の物語は当時から死ぬ物語だったのか?? 死して白鳥となったという経緯を思うと、この英雄譚は古来からあったような気もしますが、ツギハギだらけの英雄と考えたほうがいいのかも。
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