吾、明日還り幸さむ時、汝が家に入りまさむ

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吾、明日還り幸さむ時、汝が家に入りまさむ

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原文

天皇、すなはちその嬢子に詔りたまはく、「吾、明日還り幸さむ時、汝が家に入りまさむ」とのりたまひき。かれ、矢河枝比売、委曲にその父に語りき。

現代文訳

応神天皇はその少女(=ヤカハエヒメ)に言いました。

「わたしは明日、都に帰る。
そのとき、あなたの家に立ち寄ろうと思う」

ヤカハエヒメはそのことを詳しく父親に話しました。

解説

男が通うもの
古代の日本は通い婚。
男が女の家に行くことが、結婚です。そこで生まれた子供は、天皇の子ですが、嫁の実家で育てられます。つまり次の天皇は前の天皇よりも、嫁の父親(つまり祖父)の方に懐いています。なので、嫁の父親の権力が増します。

別の言い方をすると
皇后の父親が時の権力者、です。

この「嫁の父が最強」方式は、古事記が成立したあとも藤原氏の権力維持のシステムに見られます。
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