硬い石も酔った人を避けて通す

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硬い石も酔った人を避けて通す

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原文

かれ、この須々許理大御酒を醸みて献りき。ここに天皇、この献りし大御酒にうらげて、御歌に曰りたまはく、

須々許理が 醸みし御酒に われ酔ひにけり ことな酒 ゑ酒に われ酔ひにけり

かく歌ひて幸在しし時、御杖以ちて大坂の道中の大石を打ちたまひしかば、その石走り避りき。かれ、諺に「堅石(カタシハ)も酔人(ヱヒビト)を避く」といふ。

現代文訳

ススコリは酒を造り献上しました。
天皇はこの酒を飲み、歌を歌いました。

ススコリが醸造した酒にわたしは酔った。
災いを避ける酒
楽しい酒 笑いたくなるような酒に
わたしは酔った

そう歌って出かけて、杖で大坂の道の大きな石を打つと、その石が走って避けました。それで、諺に「硬い石も酔った人を避けて通す」というようになりました。
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解説

ことな酒
ことな酒は漢字では「事無酒」と書く。災厄を祓う酒という意味合い。酒に殺菌効果があるのか、はたまた高揚して気が大きくなるのか。酒は百薬の長というように、健康増進に効果があるからか。
多分、健康増進。

古代の人は病気は魔が起こすと考えていましたからね。

ことわざ
古代にも諺があったんですね。この諺は「よっぱらいには叶わない」という意味。現代でも通じる諺です。しかも応神天皇が酔っ払って石を杖で叩いたことが由来とするなんて、なんというか、お茶目。もちろん、応神天皇が由来であろうはずは無いが、何故、結び付けたのかと思うと不思議。
権威が無い。天皇・皇統を持ち上げる意図が薄い。
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