アカルヒメは実家に帰る

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アカルヒメは実家に帰る

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原文

かれ、その賎しき夫を赦して、その玉を将ち来て床の辺に置きしかば、即ち美麗しき嬢子になりぬ。よりて婚ひして嫡妻としき。ここにその嬢子、常に種々(クサグサ)の珍味(タメツモノ)を設けて、恒にその夫に食はしめき。かれ、その国主(コニキシ)の子、心奢(オゴ)りて妻を詈(ノ)るに、その女人の言はく、「凡(オホヨ)そ吾は、汝の妻となるべき女にあらず。吾が祖の国に行かむ」といひて、即ちひそかに小船に乗りて逃遁げ度り来て、難波(ナニハ)に留まりき。こは難波の比売碁曽社(ヒメゴソノヤシロ)に坐す阿加流比売(アカルヒメ)といふ神なり。
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現代文訳

アメノヒボコはその身分の低い男を許し、その玉を持ってきて床に置きました。

するとその玉は美しい少女になりました。

アメノヒボコは少女を妻としました。

その少女はいつも多種多様な珍味を作り、夫に食べさせました。するとアメノヒボコは思い上がって妻を罵るようになりました。

すると少女は言いました。

「そもそも、わたしはあなたの妻になるような女ではありません。私の祖国に帰ります」

とすぐに小船に乗って逃げていき、難波にたどりつきました。この女神は難波の比売碁曽社(ヒメゴソノヤシロ)に居る阿加流比売(アカルヒメ)です。
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解説

アメノヒボコは悪い奴
どうも当時の日本人は朝鮮半島の人に対してかなり悪い印象を持っていたようです。

無実の男に罪を着せて、見逃す代わりに玉を得て、玉から生まれた少女を妻にして、料理を振舞う妻を罵り、逃げられる。それが新羅の国の王子というのだから、たちが悪い。

玉から生まれる
少女は玉から生まれました。これは大陸によく見られる「卵生神話」です。つまり、このアメノヒボコの伝承は日本人の創作ではなく、朝鮮半島の影響を受けた神話です。

古事記に「卵生神話」ではないですが、似たものがあります。「応神天皇の出生」です。応神天皇神功皇后が朝鮮征伐をするときに腹の中にいました。そこで「胎中天皇」とも呼ばれます。ところが征伐の最中に生まれそうになったので、「石」を腰につけて出産を遅らせたというのです。まぁ、ニュアンスが違うっちゃ、違うんですが、これまでの古事記の物語から見ると大分と雰囲気の違う設定なんですよね。この応神天皇の出生の物語も朝鮮の神話の影響かと思います。つまり神功皇后が朝鮮を征伐し、文化を吸収した結果です。

もちろんそれ以前から朝鮮の文化が流入した可能性はありますが、神話を見る限りは、ほとんど無いです。
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