母親の呪い

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母親の呪い

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現代文訳

兄は弟がイズシオトメを娶ったことに腹を立てて、その賭けたもの(酒とご馳走と素っ裸になること)を差し出さしませんでした。

弟はそのことを母親に言うと、母親は答えました。

「この世の事は、神に習わなくてはいけません。
なのに現世の人に習って約束を破るとは!!」

母親は兄を恨みました。
すぐに伊豆志河の竹を取って、網目の粗いカゴをつくりました。

そして川の石を取って塩をまぶして竹の葉っぱに包み、呪いを掛けました。

「この竹の葉が青いように
この竹のが葉がしなびるように
青くなったり、しなびたりしろ

この潮が満ちたりひいたりするように
元気になったり病気になったりしろ

この石が沈むように
はいつくばれ」
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解説

お兄ちゃん、ちょっとかわいそうじゃね?
山幸彦と海幸彦とほとんど同じ。まだこの話の方が勧善懲悪が酷い。でも、兄は狙ってた女を弟に取られたんだから、そりゃ膨れるのもしょうがない。それを許さない母親のひいきぶりも酷い。

神の習いと青人草の習い
神は約束を破らない。人民は約束を破る。そういう人と神の「誠実さ」の違いが急に出てる。
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原文

ここにその兄、弟の婚ひしつることを慷慨(イキドホ)りて、そのうれづくの物を償(ツクノ)はざりき。ここに愁へてその母に白しし時、御祖答へて曰はく、「我が御世の事、よくこそ神習はめ。またうつしき青人草(アヲヒトクサ)習へや。その物償(ツクノ)はぬ」といひて、その兄の子を恨みて、すなはちその伊豆志河(イヅシガハ)の河島の一節竹(ヒトヨダケ)を取りて、八目(ヤツメ)の荒籠(アラコ)を作り、その河の石を取り、塩に合へてその竹の葉に裹(ツツ)みて、詛(トコ)はしめて言はく、「この竹の葉の青むが如く、この竹の葉の萎(シナ)ゆるが如く、青み萎(シナ)えよ。またこの塩の盈(ミ)ち乾(フ)るが如く、盈(ミ)ち乾(ヒ)よ。またこの石の沈むが如く、沈み臥(コ)いよ」と言ひき。
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