第五段一書(六)-4 海の神々

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第五段一書(六)-4 海の神々

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原文

第五段一書(六)-4
伊弉諾尊既還、乃追悔之曰、吾前到於不須也凶目汚穢之處。故當滌去吾身之濁穢、則往至筑紫日向小戸橘之檍原、而秡除焉。遂將盪滌身之所汚、乃興言曰、上瀬是太疾、下瀬是太弱、便濯之於中瀬也。因以生神、號曰八十枉津日神。次將矯其枉而生神、號曰神直日神。次大直日神。又沈濯於海底。因以生神、號曰底津少童命。次底筒男命。又潛濯於潮中。因以生神、號曰表中津少童命。次中筒男命。又浮濯於潮上。因以生神、號曰表津少童命。次表筒男命。凡有九神矣。其底筒男命・中筒男命・表筒男命、是卽住吉大神矣。底津少童命・中津少童命・表津少童命、是阿曇連等所祭神矣。
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現代文訳


第五段一書(六)-4
イザナギ黄泉の国から帰ってくるとイザナミを追ったことを後悔して言いました。
「私は、なんという酷く汚く穢れた所に行ってしまっていたのか!! わたしの身についた穢れを洗い落とそう」
すぐに筑紫の日が当たる小戸橘(オトタチバナ)の檍原(アハギハラ)で禊(ミソギ)をしました。

汚れを祓おうと、声をあげました。
「上の瀬は流れが速いが、
下の瀬は流れがゆるやかだなぁ
中の瀬で洗おう!」
そこで生まれた神は八十枉津日神(ヤソマガツヒ=災厄の神)です。

次にその災厄を直そうとして生まれたのが神直日神(カムナオシヒ)です。
次に大直日神(オオナオシヒ)です。

海の底で潜って身を洗って生まれたのが底津少童命(ソコツワタツミ)です。次に底筒男命(ソコツツノオ)です。

潮の中で潜って身を洗って生まれたのが表中津少童命(ウワナカツワタツミ)です。次に中筒男命 (ナカツツオ)です。

潮の上に浮かんで身を洗って生まれたのが表津少童命(ウワツワタツミ)です。次に表筒男命(ウワツツオ)です。

合わせて九柱の神が生まれました。
底筒男命(ソコツツノオ)、中筒男命 (ナカツツオ)、表筒男命(ウワツツオ)は住吉大神(スミノエノオオカミ)です。
底津少童命(ソコツワタツミ)、表中津少童命(ウワナカツワタツミ)、表津少童命(ウワツワタツミ)は阿曇連(アズミノムラジ)達の祀る神です。


つづく
古事記の対応箇所
現世に帰還・ケガレを祓う
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解説

お話としては古事記とほぼ同じとなっています。
三人組の理由
住吉大神や宗像三女神が3人組となっているのは、古代に於いて船の移動の際、位置や方角を知るために「星」が利用されたためと言われています。その方角を知るための星が「オリオン座」のアルニタク・アルニラム・ミンタカの腰のベルトの三連星です。
●世界各国で三つ星は特別視されていた。
●エジプトのギザの三大ピラミッドはこの三つ星を表しているとも。
●毛利家の家紋の一文字三つ星はオリオン座の腰の三つ星を表しているとも。
●マンガ「あぁ女神さま」の「ウルド・スクルド・ベルダンディ」は北欧神話の海の女神で三姉妹。これも宗像三女神と同様の理由と思われる。

三貴神も、もしかすると
これまで三貴神(アマテラスツキヨミスサノオ)は「太陽+月」と「スサノオ(←意味不明ナニコレ?)」と考えがちでしたが、上記の住吉大神が「三つ星」をルールにしているならば、三貴神も同様に「海」に関わる神だったのかもしれません。

海というよりは「海運業」でしょう。

太陽と月は昼と夜の航海にとっては、自分の位置を知るために重要だったでしょう。スサノオは…風でしょうね。では古代では風を帆で受けて進んでいたか?? それは分かりません。単に風で海が荒れるのを恐れたのかもしれません。

もしかすると、帆で風を受けて前に進むという「良い力」と、海が荒れるという「恐ろしい力」の二律背反(アンビバレンツ)な力を表したのが、高天原での乱暴狼藉とその後の出雲での英雄像になったのかもしれません。
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