第九段本文―5丈夫(マスラオ)ではないのですか!

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第九段本文―5丈夫(マスラオ)ではないのですか!

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原文

是後、高皇産靈尊、更會諸神、選當遣於葦原中国者、曰「磐裂(磐裂、此云以簸娑窶)根裂神之子磐筒男・磐筒女所生之子經津(經津、此云賦都)主神、是將佳也。」時、有天石窟所住神稜威雄走神之子甕速日神、甕速日神之子熯速日神、熯速日神之子武甕槌神。此神進曰「豈唯經津主神獨爲丈夫而吾非丈夫者哉。」其辭氣慷慨。故以卽配經津主神、令平葦原中国。

現代語訳

第九段本文―5
高皇産靈尊(タカミムスビミコト)は神々を集めて葦原中国(アシハラナカツクニ)に誰を派遣するか選びました。

皆が言うには……
「磐裂根裂神(イワサクネサクノカミ)の子供の磐筒男(イワツツノオ)と磐筒女(イワツツノメ)が生んだ子供の經津主神(フツヌシノカミ)が良いでしょう」…とのことでした。
磐裂は以簸娑窶(イワサク)と読みます。經津は賦都(フツ)と読みます。


天石窟(アメノイワヤ)に住んでいる神の稜威雄走神(イツオハシリノカミ)の子の甕速日神(ミカハヤヒ)、甕速日神(ミカハヤヒ)の子の熯速日神(ヒノハヤヒカミ)、熯速日神(ヒノハヤヒカミ)の子の武甕槌神(タケミカヅチノカミ)が居ました。

この武甕槌神(タケミカヅチノカミ)が、進み出て言いました。
「どうして、經津主神(フツヌシノカミ)だけが丈夫(マスラオ)なのですか??? わたしは丈夫(マスラオ)ではないのですか!」

その言葉がとても勇ましいかったので、經津主神(フツヌシノカミ)に武甕槌神(タケミカヅチノカミ)を添えて、葦原中国に派遣することになりました。
古事記の対応箇所
第三の案について
オハバリ神とタケミカヅチ神
タケミカズチの方が適任
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解説

フツヌシの系譜
磐裂根裂神(イワサクネサクノカミ)

磐筒男(イワツツノオ
磐筒女(イワツツノメ)

經津主神(フツヌシノカミ)
参考:刀(剣)から生まれた神 第五段一書(六)-1冥土めぐり 第五段一書(七)三段切り

タケミカヅチの系譜
稜威雄走神(イツオハシリノカミ)

甕速日神(ミカハヤヒ

熯速日神(ヒノハヤヒカミ)

武甕槌神(タケミカヅチノカミ)
参考:刀(剣)から生まれた神 第五段一書(六)-1冥土めぐり 第五段一書(七)三段切り

個人的コラム

フツヌシもタケミカヅチも農業関係の神か
フツヌシもタケミカヅチも「武神」というのが定説ですが、この系譜を見る限りは元々は「農業神」もしくは穀物神だったよう。

岩を裂いて、根を裂いて、開墾する。
個人的にはイワツツの神は、暦の神ではないか?とも思う(ツツは「星」の意味もある)が、江戸時代の国学者の橘守部(タチバナモリベ)によると、「岩・槌」で、金属を鍛えるための「槌」を表わしているとも。まぁ、ここいらへんは分かりっこないので割愛。
そしてフツヌシに繋がる。フツヌシは「剣を降るときのフッ!」という音を表わしているとされるが、長いものは何を降っても音がする。鋤(スキ)や鍬(クワ)といった農機具を指しているんではないか?と思う。

タケミカヅチの方も稜威雄走神(イツオハシリ)はアメノオハバリと同一の剣の神とされますが、稜威雄走神(イツオハシリ)の名前が何を表わしているかは不明。
でも、その子の甕速日神(ミカハヤヒ)・熯速日神(ヒノハヤヒカミ) はその前後の文章から「刀剣の神」とされますが甕速日神(ミカハヤヒ)の「甕」が水を貯める瓶の意味で、熯速日神(ヒノハヤヒカミ)の「熯」は焼くとか乾くといった意味の漢字が当てられているのを見ると、やはり農業神と考えるべきかと思います。
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