第九段一書(六)—2雉頓使(キギシノヒタヅカイ)

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第九段一書(六)—2雉頓使(キギシノヒタヅカイ)

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現代語訳

第九段一書(六)—2
高皇産靈尊は言いました。
「昔、天稚彦(アメノワカヒコ)を葦原中國(アシハラナカツクニ)に派遣した。長い時間が経った今でも、報告に来ないのは、國神(クニツカミ)にひどく強禦之者(イムカウモノ)があるのだろうか」

それで無名雄雉(ナナシメノキギシ=名も無い雄のキジ)を地上に派遣して、様子を見に行かせました。このキジが地上に降りて、粟や豆を育てる畑を見ると、ここに(粟や豆を食べるために)留まってしまいました。これが俗に言う「雉頓使(キギシノヒタヅカイ)」です。

それでまた、無名雌雉(ナナシメノキギシ)を派遣しました。この鳥が地上に下り、天稚彦(アメノワカヒコ)が弓と矢で射る事に成ります。その矢にキジが当たり、天に戻って報告しました。
云々…

この時に高皇産靈尊(タカミムスビミコト)は眞床覆衾(マトコオウフスマ)で、皇孫の天津彦根火瓊瓊杵根尊(アマツヒコホノニニギネノミコト)に着せて、天八重雲(アメノヤエタナグモ)を押し分けて、天から降ろして差し上げました。それでこの神を天国饒石彦火瓊瓊杵尊(アマクニニギシヒコホオニニギミコト)と言います。この時に天降りした所を日向の襲(ソ)の高千穂の添山峯(ソホリノヤマノタケ)と言います。それから出かけることになり・・・云々
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解説

雉頓使
派遣したキジが本来の役割を果たさずに、そのまま居なくなってしまう。馬鹿は当てに出来ない。という意味なのか、どうなのか。

日本人は山から穀物の神が里にやってきて、田畑に宿り、その田畑に神の力を注ぎ入れることで、実ると考えていました。

その穀物神がどうやって山から地上へと来るのか?

その手法の一つが「鳥」です。鳥に乗ってやってきたり、鳥の形になって山からビューンと里にやってきます。高皇産靈尊が鳥を派遣したことには、そういう側面があります。
無名雄雉
天稚彦(アメノワカヒコ)の物語は「メスのキジ」とセットになっていることが多いです。鳴女(ナキメ)も当然ながらメスです。「オス」のキジが天稚彦(アメノワカヒコ)の神話に関わるのはこの「第九段一書(六)」のみ。
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原文

時高皇産靈尊勅曰「昔遣天稚彥於葦原中國、至今所以久不來者、蓋是國神有强禦之者。」乃遣無名雄雉、往候之。此雉降來、因見粟田・豆田、則留而不返。此世所謂、雉頓使之緣也。故、復遣無名雌雉、此鳥下來、爲天稚彥所射、中其矢而上報、云々。是時、高皇産靈尊、乃用眞床覆衾、裹皇孫天津彥根火瓊瓊杵根尊、而排披天八重雲、以奉降之。故稱此神、曰天國饒石彥火瓊瓊杵尊。于時、降到之處者、呼曰日向襲之高千穗添山峯矣。及其遊行之時也、云々。
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