八上姫

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ヤガミヒメ

漢字・読み八上姫
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概要

因幡国の八上郡(ヤガミグン=現在の鳥取県八頭郡)の豪族の娘とする説があります。延喜式によると売沼神社(ヒメジンジャ)に八上姫は祀られています。現在では売沼神社(メヌマジンジャ)と呼ばれます。社殿によると八上姫神社や稲羽八上姫命神社とも書かれています。

物語・由来

神社や関連する土地

売沼神社

歴史背景

因幡国の八上郡は古代では翡翠の原産地でした。
翡翠は「祭祀」に使われた石で、重用視されました。
●翡翠が特別視された理由はイマイチピンと来ない。
●翡翠は古代中国でも特別なものとされた、その影響か?
●翡翠の勾玉は「魂」を表しているとか、言われる。イメージは分かるが、なぜ翡翠なのかは理由としては弱い。
●「翡翠が加工出来る石の中で最も変異が少ない」ものだったからではないか?
●翡翠はダイヤに比べれば柔らかいですが、石としてはかなり固い。時間によって風化しない。変わらない。ということは「永遠」といった意味を持っていたのではないか?と思う。鉄・銅・木といった遺物がボロボロなのに対して、翡翠の勾玉はツルツルのピカピカ。
●金が特別視されるのと同じ意味。
●ただ、金が溶かせば、また加工出来るのに対して、翡翠は加工が出来ない。
●そこで、「永遠」という意味は「金」に集約されて行った?のでは?


八上姫が因幡の白ウサギの物語で嫁いだ「大国主(=オオナムチ)」が治めていた出雲は「玉造」の盛んな土地でした。
●日本で玉造が始まったのは先土器時代とも。出雲では弥生時代に始まった。
●出雲は鉄も作っていた。かなりの技術大国だったのではないか?
●八上姫の因幡国八上郡は翡翠の産地。出雲は玉造の国。この二つの国が結びつく事で、「翡翠の玉」が生まれ、それが「交易の品」になっていたのかもしれない。
●同じく翡翠の産地の糸魚川の翡翠は朝鮮(百済・新羅地域が主。高句麗にもあるが少ない)でも見つかっている。つまり日本と朝鮮半島の南部は同じ「文化圏」だった可能性がある。
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個人的コラム

皇室と深い関係
八上郡は若桜部・丹比・刑部・亘理・日下部・私部・土師・大江という八つの地域からなります。このうち若桜部(ワカサクラベ)は履中天皇直属の集団の名前。丹比(タヂヒ)は反正天皇の直属集団の丹遅比部から。刑部(オサカベ)は允恭天皇の皇后の忍坂大中姫(オシサカノオオナカツヒメ)直属集団の名前。日下部(クサカベ)は雄略天皇の皇后の草香幡梭姫皇女(クサカノハタビヒメミコ)の直属集団の名前。土師(ハジ)は天皇の墓(=稜)を担当する集団の名前です。

という風に八上郡には皇室にゆかりのある部民の名前が残っていて、八上郡は大和朝廷に強い関係があったと思われます。だからこそ、大国主の神話に入れられた?とも。
●八上姫は因幡の白ウサギでは高嶺の花の「姫」として扱われますが、結婚後は正妻の須勢理毘売命(スセリヒメミコ)の嫉妬から逃れるために、子供を置いて逃げてしまいます。皇室にゆかりがって神話に八上姫がねじ込まれたなら、この結末は無いでしょう。つまり、元々天皇と出雲神話は関係が深かったのではないでしょうか?
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