第十段本文−4俳優の民となるから命だけは助けて

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第十段本文−4俳優の民となるから命だけは助けて

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現代語訳

第十段本文−4
彦火火出見尊(ヒコホホデミノミコト)は地上の自分の宮殿に帰って一から海神(ワダツミ)に教えられた通りにしました。すると兄の火闌降命(ホノスソリミコト)はすっかりと酷い目にあって懲らしめられて、自分から罪を白状して言いました。
「これ以降、わたしはあなたの俳優(ワザオギ)の民となります。だから命だけは助けてください」
それで、彦火火出見尊(ヒコホホデミノミコト)は言うがままに兄を許しました。その兄の火闌降命(ホノスソリノミコト)は吾田君(アタノキミ)の小橋などの祖先です。
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解説

ホノスソリはそんなに悪いか?
海幸・山幸の話ってあまりにヒコホホデミに都合が良いというか、あまりに兄が理不尽な感じが。確かに、釣り針を失くしただけで、無茶苦茶な理屈をこねたから、善人とは言いがたいのだけども、それでも、その結果がこれでは。
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個人的コラム

俳優(ワザオギ)
ワザオギという言葉は天岩戸アメノウズメのところでも出て来ます。ホノスソリの子孫の氏族天皇の前で溺れる所作をする風習(儀式)があり、それがこのホノスソリの神話を元にしていると思われます。

これを「従属の表明」と取ることが多いのですが、私はそうは思いません。アメノウズメと同様に「巫女的存在」の「舞踊」に当たるものが「溺れる所作」だったと思います。

神楽は本来神を喜ばせるもの。後々には「芸術レベルの高いこと」=「神が楽しい」となったのでしょうが、初期では「へりくだること」=「神が楽しい」だったのでしょう。だから「溺れる所作」=「従属」とは限らないし、私はそうは思いません。

ホノスソリの子孫が本来は司祭や巫女といった宗教指導者だった。それを取り込んだ時に、皇祖の中に彼らが祀っていた神…ここではヒコホホデミを取り込んだ結果が、この神話であり、天皇の前で行う溺れる所作だったのでしょう。

原文

彥火火出見尊已還宮、一遵海神之教。時兄火闌降命、既被厄困、乃自伏罪曰「從今以後、吾將爲汝俳優之民。請施恩活。」於是、隨其所乞遂赦之。其火闌降命、卽吾田君小橋等之本祖也。
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