カモタケヅノミ

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カモタケヅノミ

漢字・読み賀茂建角身命
別名鴨建角身命
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物語・由来

カモタケヅノミは「新撰姓氏録(シンセンショウジロク)」では八咫烏(ヤタガラス)の化身とされます。また造化三神のカミムスビのひ孫、鴨県主(カモノアガタヌシ)の賀茂氏の祖先神です。
よって神武天皇の東征で先導をしたのが賀茂氏ではないか?とされます

大嘗祭との関係
大嘗祭(ダイジョウサイ)という天皇が即位する儀式で、鴨県主の一族の一人が灯りを持って新しい天皇を大嘗宮(ダイジョウキュウ)の悠紀殿(ユキデン)と主基殿(スキデン)に先導します。
子孫の系譜
賀茂建角身命(カモタケヅノミノミコト)には建玉依比古命(タケタマヨリヒコノミコト)と建玉依比売命(建玉依姫命、タケタマヨリヒメミコト)の子供がいました。建玉依比古命は賀茂県主となりました。建玉依比売命は、丹塗矢(ニヌリヤ)に化身した火雷神(ホノイカヅチノカミ)を床の近くに置いていたところ、賀茂別雷命(カモワケイカヅチノミコト、上賀茂神社の祭神)を懐妊しました。

個人的コラム


賀茂氏は東征の先導者か?
日本では山に穀物神が住み、その山から穀物神が春に里までやってきて、畑に宿り、作物に霊力を吹き込んで育てます。それが秋に刈り入れ収穫したら、また山に帰って行くというサイクルを繰り返していました。だから古代の人たちは「よい穀物神」が里に下りて来ることを望んでいました。ここで大事なのは、日本人にとって穀物神は「一人」では無いということです。文字通り八百万(ヤオヨロズ)も存在します。その中からデキの良い穀物神を選びたいのです。神を選ぶなんて一神教の人から見ると、不敬この上ないですが、日本の世界観というのはそういうものでした。

しかし、日本人にとって神は見えないもの。だから日本人は長い事、神を偶像で表現した事がありませんでした。それはともかくとして、見えない神を選り好みするわけですから、人間には出来ません。そこで、この『選り好みの作業』を別の神に頼ることになりました。それが「先導」です。

話が戻ります。
山の穀物神は里に下りて来るときに、どうやって来たのでしょうか? 見えないのだからコッソリかもしれませんが、日本の神は「依り代」に宿るもの。(個人的な意見ですが)ある神は鹿(春日大社のタケミカヅチ)、ある神は猿(日吉神社のオオヤマヅミ)、ある神は狐(稲荷神社のウカノミタマ)に宿って山を下りたのだと思います。ある神は「鳥」に宿って里に下りた。それが「飛鳥」と書いて「アスカ」と読むようになった理由だと思っています(参考:「飛鳥」を「アスカ」と読む理由)。

穀物神は何処に降りるのかは分からない。
そして出来るだけデキの良い穀物神を招いて欲しい。
そこで、道祖神とかサルタヒコとかヤタガラスといった「先導役」を祭り上げたのでしょう。
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