済州島の穀物起源神話

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済州島の穀物起源神話

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物語・由来

済州島の民間伝承・門前ポンプリ(ポンプリは神話の意味)
ナムソンビという男がいました。
ナムソンビには7人の息子が居ました。
息子たちがお腹をすかせるので、ナムソンビは若布(ワカメ)を本土(=朝鮮半島)で売ってお金にしようとするのですが、ノイルジョデグイルの娘と遊んでいるうちに若布を失って、一文無しになり、仕方なくノイルジョデグイルの娘と暮らしていました。
するとナムソンビの妻ヨサンプインが行方知れずの夫を捜しに来ました。
ノイルジョデグイルの娘はナムソンビの妻を殺してしまいました。
それを知った兄弟はノイルジョデグイルの娘を便所の便器に引っ掛けて(?)殺してしまいました。
それでナムソンビは門神に。
妻ヨサンプインは竃(カマド)の神に。
ノイルジョデグイルの娘は便所の神に。
兄弟は天に昇って北斗七星になりました。

別伝
ヨサンプインを殺し、ノイルジョデグイルの娘がヨサンプインに化けました。
しかし7人兄弟の末子に正体を見破られました。
ノイルジョデグイルの娘は便所に逃げて、首をつって死にました。
ノイルジョデグイルの娘の死体の頭から豚の肥料鉢が生まれました。
髪は馬尾草になりました。
馬尾草はエノコロクサではないか?と思うが不明。エノコログサは粟の原種とも言われます

耳はサザエになりました。
爪は巻貝になりました。
口は魚になりました。
陰部はアワビになりました。
肛門はイソギンチャクになりました。
肝はナマコになりました。
大腸・小腸は蛇になりました。
足は踏み石になりました。
肉は蚊・ノミになりました。

個人的コラム

済州島と日本の神話の類似性
別伝は明らかにハイヌウェレ神話です。死体から生まれたものは「穀物」ではないのですが、死体から「便利なもの」が生まれたというのは明らかにハイヌウェレと考えて良いでしょう。穀物ではないのにも関わらず、「便所」「死体」というキーワードが出ています。変異が浅いのではないか?とも。

「便」と「死体」は植物が生育するのに必要な「リン酸」を含むものです。
「便所で死体」という神話は農業神話です。となると、後半部の「死体から生まれたもの」に穀物が含まれないのは不自然。ハイヌウェレ神話が伝わった後に、生活に密接に関係する海の幸にすり替わったのだと思われます。
参考:★朝鮮の人類起源の神話の高麗史…済州島の「三姓穴神話」を
儒教の影響
儒教が朝鮮半島で広がったのは李氏朝鮮からです。
この神話のうち、父が愛人宅に入り浸って、嫁が連れ帰りに行くと、逆に殺され、その復讐に息子たちが愛人を殺すという物語は、儒教の影響でしょう。
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