将棋の持ち駒に見る日本文化

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将棋の持ち駒に見る日本文化

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概要

まとめ
●日本の将棋は他の将棋やチェスには無いルールがある。それが「持ち駒」。
●持ち駒は相手の駒を取ると、自分の駒として使えるルール。
●持ち駒は日本の世界観に根ざしたルール。

将棋と持ち駒

将棋と言うと日本のものと日本人は思っていますが、元々は中国から渡来したものです。しかし、「日本の将棋」とわざわざ「日本の」と言うからには日本の将棋にしかないルールがあります。それが「持ち駒」です。
はっきりって日本以外の将棋はチェスとなんら変わりません。多少は動き方や役割が違っていても、同じなんですよね。でも、日本には持ち駒がある。ここが全く違うのです。
それで持ち駒ってのは、相手の駒を取ると、その駒を自分が使ってイイ、ってルールです。これによって、将棋は非常に深い戦略になる、らしいです。わたし将棋をしないもので。

戦後、日本を占領したGHQは将棋を禁止しようとしました。この持ち駒という制度が残虐だという理由でした。残虐? なぜ?? と日本人なら思います。どうやら欧米の人には持ち駒という制度が「捕虜を酷使する」と見えるらしいです。いや、これは実に的外れとしかいいようがない。
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実際の歴史に見る「持ち駒制度」

持ち駒と日本の歴史
明治維新のとき、幕府軍は抵抗し、最後に五稜郭で決戦となりました。決戦と言ってももう結末は見えています。官軍の勝利です。これはもう揺るがない。でも幕府軍は抵抗します。武士の誇り、とも言えます(実際は武士が仕事にあぶれることを憂いた)。その中に榎本武揚がいました。榎本武揚は非常に優秀な人材で、幕府軍を指揮し、官軍を苦しめましたが、捕らえられました。そして、その後特赦で獄を出ると新政府に雇われることになりました。他国なら死刑のところが、それどころか6つの内閣で逓信大臣、文部大臣、外務大臣、農商務大臣を歴任する要人です。

ここに日本文化と中韓・欧米との文化の違いがあります。
まず大事なことは
「日本では敗北が死とは限らない」、ということです。
江戸幕府の将軍だった徳川慶喜は天寿を全うしています。
他の国では真っ先に殺されています。
敗北とは死ではありません。
そもそも敗北が死なら「天皇」が存在出来ません。
中韓・欧米では基本的に、前の王朝は皆殺し、関係者も皆殺しです。
それが普通です。

こういった日本の文化が持ち駒というルールに反映されているのでしょう。
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