アメノヒボコ

MENU
TOP>用語・神名など>アメノヒボコ
スポンサードリンク

アメノヒボコ

漢字・読み天日槍神・海檜槍
TWEET Facebook はてブ Google+ Pocket

概要

朝鮮系の神
朝鮮半島・新羅の王子で、ある姫神と結婚したのですがついつい姫神をののしって怒らせてしまったので実家に帰ってしまいます。その姫神の実家が日本だったので、アメノヒボコも追いかけて日本にやってきます。結局、別の女性と再婚してしまいます。何しに日本に来たのでしょうか。
渡来系豪族、出石氏の祖神とされます。
問題点
●神社の神で外国由来はアメノヒボコだけ。
●アメノヒボコは朝鮮の新羅の王子とする。日本の古代では人を神として崇めていない。人を祭るようになるのは新しい形式。ただし日本書紀では「人」と書かれていて、古事記を見るに「神」とは書かれていない。
●アメノヒボコは朝鮮由来なのに名前が完全な「和名」。
スポンサードリンク

物語・由来

朝鮮にて
新羅の沼のほとりで、ある女性が昼寝をしていると女性器に日光がさし、妊娠してしまいます。その後、女性は赤い玉を産みます。赤い玉を偶然にアメノヒボコ神が手に入れると、赤い玉は女に変身。二人は結ばれます。女はアカルヒメ神と言い、アメノヒボコ神によく尽くす良妻でしたが、調子にのったアメノヒボコ神がアカルヒメ神をののしってしまいます。するとアカルヒメ神は日本に帰ってしまいます。アカルヒメ神は日本の神様だったみたいです。

日本にて
アカルヒメは現在の大阪東成区の比売許曾神社(ヒメコソジンジャ)に移住。追いかけてアメノヒボコが難波へとやってきて、天皇から移住の許可を得るのですが、播磨(兵庫県宍粟郡)⇒近江国吾名邑(滋賀県長浜市)⇒若狭(福井県)⇒但馬国出石(兵庫県北部)へと流浪。但馬国出石で定住し、その土地の女性と再婚し子供をもうけます。当初の目的(逃げた嫁)は何処へ。
オオクニヌシとの戦い
アメノヒボコは播磨国風土記の中でオオクニヌシと戦っています。これはアメノヒボコを祖神とする出石氏と出雲系豪族の戦いを表したものと言われています。
スポンサードリンク

性格・能力

神宝を持ち日本へ
日本書紀では羽太玉(ハフトノタマ)、足高の玉、赤石、刀、矛、鏡、熊の神籬(ヒモロギ)を7個セットの神宝を日本に持ってきました。これらは太陽信仰の祭儀の呪具。アメノヒボコ神の名前の「日矛」も「太陽の矛」……ホコは祭事に使った呪具でもあります。

一方で古事記では波振比礼(ナミフルヒレ)・波切比礼(ナミキルヒレ)・風振比礼(カゼフルヒレ)・風切比礼(カゼキルヒレ)・沖津鏡(オキツカガミ)・辺津鏡(ヘツカガミ)と玉が二つ。全部で8つ。「八種(ヤクサ)の宝物」と呼ばれます。日本書紀では太陽信仰に関わるものでしたが、古事記では海に関わるものばかりです。

古語拾遺では海檜槍
9世紀に成立した古語拾遺では海檜槍と記述される。漢字で見る限り「海の神」と考えた方が自然。
スポンサードリンク

神社や関連する土地

出石神社
鏡神社
陶器神社

歴史背景

●アメノヒボコは集団が信仰していた神ではないか? その信仰で使われる呪具が「ホコ」だったのでは?
●新羅の王子という設定は神(と集団)の地位を上げるためのもの?
●アメノヒボコは太陽神であり、ホコとともに、北方アジアの天的宗儀ではないか?
●記紀ともにアメノヒボコが日本に来ることに拒否反応を示している。
●播磨風土記にはアシハラシコオに拒否され海上でヒボコは剣で海をかき回して宿った。
●また播磨風土記の宍粟(シザワ)、比治里、柏野里、雲箇里(ウルカ)、御方里、神崎群多陀里の諸条にはアメノヒボコがその土地の神と争う様子が描かれている。
Pre<<<  >>>Next 
スポンサードリンク

SNSボタン

TWEET Facebook はてブ Google+ Pocket

ページ一覧

用語・神名などの表紙へ
スポンサードリンク

管理人リンク

編集