教育勅語の問題点と、議論が噛み合わない訳

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教育勅語の問題点と、議論が噛み合わない訳

投稿日時:2017-05-02 12:45:49
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概要

まとめ
●教育勅語は明治23年に制定され戦後の昭和23年に廃止になった。
●現在、教育勅語を教育の柱にしようとする動きが一部である。
●教育勅語の問題点は教育勅語が天皇から賜われるものであることと、国民は天皇を守るために戦わなくてはいけないことが明記されているところ。
●ただし、この問題点は明治の状況を考えると致し方のないもの。
●また、教育勅語賛成派はこの問題点ではなく、道徳教育を支持しているのであって、天皇賛美とは言えない。
●ポイントとしている部分が両者は違う。
●賛成派・反対派の主張は「噛み合っていない」。
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教育勅語

教育勅語が問題になっているので、ちょっとまとめておきます。
参考詳細な現代語訳は以下に。
教育勅語の原文と現代語訳

教育勅語は1890年(明治23年)10月30日発布、1948年(昭和23年)6月19日廃止されたものです。かなり古いものであり、時代にそぐわないものであるとして廃止されたものでもあります。で、最近、この教育勅語を柱とした学校を設立するかどうかで揉めたことがありました。有名な森友学園です。

私は森友学園には興味ないんですが、ちょっと教育勅語を読みまして、ここに争点をまとめておきます。
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問題点


教育勅語は朕(チン)という主語から始まります。つまり天皇の意見として述べられ、天皇がこれこれこういう風にあるべきですよと述べています。教育が天皇から「与えられている」とも取れます。よって、現在の国民主権の日本では「間違っている」という意見です。ただし歴史を見れば、当時の体制では当然の書き方ではあります。
皇統の運命のために戦え
教育勅語ではハッキリと「皇統」つまり、緊急事態は天皇家のために戦いなさいよ!と書いてあります。問題とするのは「皇統の運命のため」ってところでしょうね。現在は国民主権ですから、国が危機に陥ったとしても国民は皇統のために戦うのではありません。ただし、これまた当時の状況…いつ日本が列強に蹂躙されるのか分からない中で、しかも明治の体制では他の書き方があったとは思えないのです。
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噛み合わない問題点

そもそも教育勅語というのは文字でいうと300文字程度の非常に短い文章で、かなりギュっと端折った内容になっています。この時点で要約なんですよね。なので、問題点としてあげるべきところは、この二点と言って差し支えないと思います。

では一方で教育勅語の賛成派の意見はというと、上記の問題点を問題視せずに、他の部分…つまり、親孝行して、兄弟仲良くして、夫婦も仲睦まじくして…という部分に着目しているんです。つまり、賛成派・反対派の両者は「目をつけているポイント」が違うんですね。一方は戦前の天皇制に対する批判で、一方は道徳教育を進めたいという考えなんです。ですから議論として成立しないんです。正直、噛み合っていないどころか、果たして反目するようなことなのかとも思うのです。
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賛成派も皇統賛美を進めているわけでもない

よく反対派が「けしからん!」と批判すると賛成派が「こんな当たり前の道徳を否定するなんて、あなたたちはモラルのカケラもありませんね」みたいな反論があるんですが、どちらも着目しているポイントが違うから噛み合ってない。議論にならないんですね。

ところで、教育勅語賛成派の「現代語訳」をいくつか見ると、戦前の天皇制を感じさせないように現代語訳していて、それを読んだ教育勅語反対派は「ごまかしだ!」と批判するのですが、結局、教育勅語賛成派も「天皇賛美」を「是」としていないってことでしょう。教育勅語賛成派は天皇賛美じゃなくて、道徳教育がポイントなのです。

つまり、どこまでいっても平行線です。
全然噛み合わない。
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