翡翠の勾玉

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ヒスイ

漢字・読み翡翠
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概要

まとめ
●翡翠は時間が経っても形状が変わらない。鉄や銅が錆びてしまうのに対して、翡翠は変わらない。また堅い。一旦加工すると変化しない。
●翡翠は金と同様に「変わらない」価値があった。
●翡翠を王権の象徴としたのは当然。
●翡翠を「玉」…つまり「魂」の形に加工したのは、「魂は永遠」であり、「子々孫々まで続く」という意味と思われる。

日本人は緑色を好んだ?

日本人は緑色を好んだ。
だから翡翠を好んだ。

とよく古代史を説明する本に書いてありますが、緑色を好んだ理由というのは書かれていません。本当に緑色を好んだのか??
例えば神社の鳥居は赤いです。また記紀では「赤い」と書いて「キヨイ」と読ませているところがあるように、赤は「清らか」な色、高貴な色です。この理由は魏志倭人伝にあります。倭人は全身に朱・丹を塗っていました。南方の人が泥を塗るのと同じです。なぜ朱・丹を塗るのか? 皮膚病予防です。南方の日差しの強い地域では、そのまま日光に晒していると皮膚病になるので、予防のために泥を塗ります。その泥が赤いのです。古代では病気は魔物が起こすと思っていたので、これを予防するものは「清らか」となります。よって赤は清らかで高貴な色となり、神社の鳥居が赤いことの理由にもなっています。



では緑は何か??
さぁ?? わかりません。
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翡翠は永遠を表す

緑ではなく翡翠(ヒスイ)
おそらく好んだのは緑ではなく翡翠です。

翡翠は日本の糸魚川が有名ですが他の地域でも採取できました。この翡翠は中国でも人気のあるもので、古代では金と並んで珍重されました。なぜか?? 翡翠が経年劣化しないからです。鉄や銅のように錆びないし、木のように腐らない。遺物として出て来た翡翠の勾玉はつるつるのピカピカです。「加工」したら、その加工したままでずっとそのまま。

つまり翡翠の勾玉は「永遠」を表しています。

これを三種の神器というように王権の象徴としたのは当然でしょう。先祖代々受け継ぐことが出来るのです。家督相続で争いが起きないように、という目的としても経年劣化しない翡翠は珍重されたはずです。
また、金と同様に資産としても人気があったのかもしれません。
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玉は魂

そしてその形。
「玉(タマ)」は「魂(タマシイ)」に通じる言葉です。魂は永遠にある、あって欲しいという感覚があったのでしょう。また先祖の魂が身近にあることで、自分を守ってくれるという感覚があったのかもしれません。でも翡翠の勾玉で大事なのは「翡翠」であること。永遠に変わらないこと。翡翠ありきで、形が求められたのだろうと思います。
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