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一寸法師
漢字・読み | イッスンボウシ |
概要
平安時代から室町時代にかけて成立したと思われるおとぎ話。もしくはこの登場人物の名前。一寸は3センチくらいのこと。法師は本来は仏教従事者のことですが、「自分の僧坊を持たない経典ばかり読んでる半端者」という意味もあり、「影法師」「起き上がり小法師」「つくつくぼうし」というように決して仏教従事者とは限らず、どちらかというと小馬鹿にしたニュアンスがある。「坊主」がやんちゃな子供のことを表すことがあるようなのと同じ。
物語・由来
老年(40歳くらい)の夫婦には子供がいなかった。そこで住吉大社にお参りに行くと、不憫に思った住吉の神が子供を授けた。それで生まれたのが「一寸法師」。小さく生まれ、その後も大きくなることがなかった。両親も周囲の人も気味が悪いと思い始め、ついには川に流してしまった。その後は都で大活躍し、出世する。
不完全な存在としての一寸法師
よく一寸法師を「スクナヒコナ」と同一視することがありますが、出生の経緯を見ると、スクナヒコナというよりは「ヒルコ」のほうが近い。生まれながらに不完全で、歳を重ねても不完全で、結局両親に捨てられる。その後、流れ着いた先で活躍する。
兵庫の西宮神社の「エビス」がヒルコであることを考えると、海に捨てられ、流された先で神として活躍するという経緯が似ている…もしくは、そういう神に親近感を持つ性質が大阪・兵庫といった海岸地域にはあったんじゃないか?と。
かといって「一寸法師=スクナヒコナ」を否定しているわけでは無いんですね。ヒルコ(エビス)とスクナヒコナはどちらも海洋来訪神です。だからこの二つが混ざり合って一寸法師という物語に影響を与えたとしてもなんら不思議では無いです。
神社や関連する土地
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